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【京都記念】正攻法Vの裏に見えたクロノジェネシスの成長

  • 2020年02月20日(木) 18時01分
哲三の眼

▲昨年の秋華賞馬・クロノジェネシスが始動戦を飾る (c)netkeiba.com


京都記念(GII)は昨年の秋華賞馬・クロノジェネシスが快勝。少頭数ながら悪天候や斤量面など様々なハードルを乗り越え、見事に始動戦をものにしました。一見、正攻法で危なげない勝利に見えたものの、哲三氏は「僕には全然違って見えた」と分析。自身の現役時代のタップダンスシチーを例に、人馬が取るべきコミュニケーションの重要性を解説します。

(構成=赤見千尋)

タップダンスシチーで学んだ“遊びと余裕”


 先週のこのコラムで注目コンビとして挙げていた、京都記念のクロノジェネシス&北村(友一)君。牡馬相手のGIIで強いレースを見せてくれましたね。

 頭数は9頭立てと多くはなく、クロノジェネシスはGI勝ちもあり実績も上位の馬。一見簡単に見えるレースだったかもしれません。しかし、同世代のカレンブーケドールの方が1kg斤量が軽かったり、外枠からのスタート、京都の2200mということを考えても、すごく繊細に乗らないと、いいパフォーマンスに繋がらないのではないかと思っていました。

 だからこそ注目コンビに挙げていたわけですが、レースぶりを振り返ると

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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