スマートフォン版へ

【日本ダービー】4コーナーで勝負を決める!イメージを一新させる福永騎手のコース取り

  • 2020年06月04日(木) 18時01分
哲三の眼

父ディープ以来の無敗二冠馬に輝いたコントレイル(提供:デイリースポーツ)


日本ダービーは単勝1.4倍という圧倒的支持に応え、コントレイルが3馬身差の完勝。父ディープ以来15年ぶりとなる無敗二冠馬に輝きました。レース後の福永騎手の言葉通り、「スターホースの仲間入り」を果たしたコントレイルですが、その勝因は密なコンタクトに裏づけられた「馬を信じる騎乗ぶり」にあると言います。「集中し切れていない」という課題に対しては、アーモンドアイを例にとりつつ、「無理に修正するのではなく…」という哲三氏ならではの考え方も。今回は「今までの祐一君にはあまりなかった」という、イメージを一新させる騎乗ぶりを解説します。

(構成=赤見千尋)

最初の5完歩がパーフェクト


 日本ダービーは1番人気コントレイルが無敗で二冠達成! すべてにおいてパーフェクトな勝ち方だったと思います。馬が強いということはもちろん、強いだけではないレース運びでした。(福永)祐一君は2年くらい前から騎乗についていろいろと試行錯誤しているのかなと感じていましたが、おそらく今回のようなレースの仕方を目標としていたのではないかと。

 日本ダービーの1つ前の10レースで、スタートをしてからハナに行って2番手に抑える騎乗を見て、ダービーのコントレイルもしっかり前に付けて、いいスピードの加減速が出来るのではないかと思っていました。

 スタートはもともと上手な馬ですが、スタートしてからの5完歩くらいの馬の態勢がパーフェクト。とてもいい出し方で、ただ出るだけではなくて次に進みやすい、進んで行って次にペースダウンしたいなというところで調整しやすい出方をしている。

 馬にとっても「今日のレースはこういう風にするんだよ」ということが伝わったのではないかと思いますし、最初の5歩くらいで競馬がしやすいような走りを備え付けた。それが出来たことが、パーフェクトなレースに繋がったのではないかと。

 スタートして横の馬にヨレられるなど、不確定要素にも注意しながら、思い切りよく行けたのではないでしょうか。そこには自信を感じましたし、その自信は皐月賞での勝ち方だったり、追い切りに騎乗して掴んだ部分があったのでは。

哲三の眼

皐月賞の勝利が自信に変わった(提供:デイリースポーツ)


 1週前追い切りで祐一君が騎乗した時に、どういう枠に入ったらどういう競馬をというシミュレーション、作戦が立てやすかったのではというくらい、馬の方が安心感を与えてくれそうないい出来に見えました。GIで、特に日本ダービーでそういう風に持っていけるというのは少ないですから、陣営の仕上げも素晴らしいですし、すべてにおいてレベルが高い馬なんだなという印象です。

 道中で周りの馬を使いやすくするためにはスタートが重要ですし、周りの馬たちからしたら、

続きはプレミアムサービス登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング