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【夏至S】3勝クラスに収まる器ではない

  • 2020年06月19日(金) 18時00分

パンとすれば上のクラスでも即通用


 日曜の「ユニコーンS」と同じ東京ダート1600m。金曜日の雨の影響が残って重馬場に近いコンディションか。時計の速い決着が予測される。ユニコーンSも良馬場にまでは回復しないだろうから、仮にこのレースが1分35秒0前後で決まるとすると、どのくらいのタイムになりそうかの目安ができる。

 また、古馬の夏至Sの場合は「内枠、外枠」の有利不利はほとんどないが、キャリアの浅い3歳馬のユニコーンSの場合は、砂をかぶってもまれる危険の少ない外枠の方が有利という傾向がある。過去10年間の馬券に関係した31頭(同着が1回)のうち、18頭が「9-16番」、13頭が「1-8番」だった。ただ、雨がつづくと砂の流れるダートコンディションは微妙に変化する。その点も確認したい。

 あまり歓迎ではない最内の1番になってしまったが、まだまだ上が望める5歳グレートタイム(父キングカメハメハ)に期待する。2018年のユニコーンS(重馬場)を、ルヴァンスレーヴの2着。1分35秒6で乗り切っている。また、続くGI格のジャパンDダービーもルヴァンスレーヴ(次週24日の帝王賞出走予定)の3着だった。

 古馬3勝クラスでダート1600mの最高タイム1分35秒6は、実際にはかなり物足りないが、15頭もの除外馬のあったここはライバルが除外され、ほかにダート1600mに1分35秒台の記録を持つ馬は、グローリーグローリ、シベリウス、ハルクンノテソーロしかいない組み合わせになっている。

 通算【2-6-2-4】の詰めの甘さはあるが、母ミラクルレジェンドはダート12勝。その弟ローマンレジェンドは東京大賞典などダート10勝を筆頭に、ダート巧者がズラリ並ぶパーソナルレジェンドの一族。故障がちで3勝クラスにとどまっているが、パンとすれば上のクラスでも十分通用する。

 相手妙味は、初ダートでも走りやすいコンディションならスピード能力が生きるはずのフォックスクリーク。(ダートでは)初距離でも1600mの方が合うと思えるローレルジャックの2頭を相手の中心にしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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