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【セントウルS予想】開幕週でも差し有利の展開でシヴァージが秋のGIに向けて名乗りを挙げる/倉本匠馬

  • 2020年09月11日(金) 18時00分

馬場次第では狙い目になりそうなシヴァージ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


■セントウルS(GII・中京芝1200m)

逃げ馬候補
ラブカンプー
ミスターメロディ
ビアンフェ
ダノンスマッシュ
セイウンコウセイ
クリノガウディー

展開
開幕週でそれなりに時計は出そうであるが、雨の影響もあって当日の降り具合によっては馬場の状態がかなり変わりそう。その中で逃げそうなのはビアンフェとラブカンプーの2頭。ただ、前者は無理に主張していくタイプでもないので、後者が強引な形でハナに。ペースもそれなりに流れそうで、1週目から馬場によっては差し決着の可能性も秘めた展開となりそうで。

有力馬解説
1.ダノンスマッシュ
展開◯ 馬場△ コース◯

前走は距離の壁を感じるような敗戦で、1200m路線ならばGIでも通用する逸材である。ただ、高松宮記念で凡走したように極端な馬場で揉まれるレースはイマイチで、理想は良馬場での競馬。当日の馬場などを含めて最終的な判断を下したい1頭で、現時点での評価は非常に難しい馬で。

総合評価
D

2.ミスターメロディ
展開◯ 馬場◯ コース◯

前走の安田記念は久しぶりと言えども負けすぎな印象で、直線では既に手応えがない状態での大敗であった。ただ、得意のスプリント路線ならば巻き返しがありそうで、前が流れる展開もこの馬にとってベストである。体調面さえ問題なければメンバーが揃った重賞楽しみで、多少の馬場悪化も苦にしなさそうなタイプである。

総合評価
C

3.ビアンフェ
展開◯ 馬場◯ コース◯

前走は1200mに戻ってこの馬の良さが最大限に発揮されるレースで、やはり逃げてこそのタイプである。ただ、今回はラブカンプーの存在が最も気になるポイントで、2番手からどこまで踏ん張れるかが鍵となる。メンバー揃った古馬勢相手だと多少微妙な印象で、ここは相手止まりまでが妥当だろう。

総合評価
C

4.クリノガウディー
展開◯ 馬場◎ コース◯

前走は不可解すぎる大敗で、2走前も含めてスムーズさを欠いたレースが続いている。それでも3走前のGIほど走れれば巻き返しはありそうで、本来の力を出せれば重賞でも十分に勝ち負けできる馬である。雨の降る馬場での競馬もプラスなだけに、ここは相手云々よりも自分との戦いとなりそうだ。

総合評価
C

注目馬解説
1.シヴァージ
展開◎ 馬場◎ コース◯

前走は前と内が有利な馬場の中での敗戦で、外を回って5着まで差してきたことは素直に評価できる走りであった。また、雨が降る馬場もプラスで、前が流れて差し馬有利の展開となれば開幕週でも差し切る力は十分にある。人気もやや落とし気味のここは狙い目となりそうで、馬場次第では本命候補の1頭として検討したいところだ。

総合評価
B

以上のようにそれぞれ5頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬をジャッジした。正直言って、取り上げた上記の5頭とそれ以外の馬に関しては実力差がかなり大きい印象で、よほどの乱ペースや大雨がない限りは5頭以外に勝つまでのチャンスはなさそうである。その5頭の中でも有利不利や馬場の適性など見極めるポイントは多いので、その辺りをしっかりと明確にした上でやや力が足りない人気馬の評価を落として美味しい配当をゲットしたいと考えている。上記に取り上げた中で最も狙い目の◎から最終的なジャッジを公開する予定なので、得意の2場と先週プラス収支で勢いに乗っている予想に注目してもらいたい。



■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
 インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。

【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、GIレースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks~新星競馬予想家の多角分析~倉本匠馬produce』の新聞販売開始。

【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。

Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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