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【祝!牡馬三冠】矢作調教師がドッキリの仕掛人に!“コントレイル金羅助手を労おう”企画/第1回

  • 2020年11月18日(水) 18時02分
GIドキュメント

▲三冠の重圧と戦い続けた金羅助手 (C)netkeiba.com


父のディープインパクト以来、15年ぶりとなる無敗の三冠馬となったコントレイル。この偉業には福永騎手の好騎乗に加えて、担当の金羅隆持ち乗り助手の存在も、欠かすことはできませんでした。

騎手とも調教師ともまた違う大きな重圧。コントレイルを誰よりも近くで毎日扱うプレッシャーは、計り知ることができません。そんな大仕事を成し遂げた金羅助手を労うべく、厩舎のボスである矢作芳人調教師が、人生初のドッキリの仕掛人になります…!!

(取材・構成=不破由妃子)

「モノが違う」と気づいたのは東スポ杯2歳S


──三冠達成、おめでとうございます! 福永騎手とコントレイルがトップゴールを決めた瞬間はどんなお気持ちでしたか?

金羅 本当にうれしかったですね。ただ、ゴール前はモニター越しに見ていて、最後まで突き放せなかったので、その瞬間は「ひょっとしたら負けているかも…」と思っていました。

──ゲートから戻るバスのなかでレースを見ていたそうですね。

金羅 はい。向正面は肉眼で見えていて、ちょっと行きたがっていたので心配していました。だから、勝ったことがわかったときは本当にうれしかった。当日は、電光掲示板のオッズを見るたびに緊張感が高まって…。意識しないようにとは思っていたのですが、1.1倍とか1.2倍でしたからね(最終的には1.1倍)。

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▲菊花賞のゴール前はルメール騎手のアリストテレスとの大接戦 (C)netkeiba.com


──長い叩き合いの間は、さぞかし絶叫したのでは?

金羅 いえ、今回はさすがに声が出なかったです。レースによっては声を出して応援することもあるんですけどね。

──まさに固唾を飲んで…という感じだったのですね。さて、父のディープインパクト以来、15年ぶりとなる無敗の三冠馬となったわけですが、コントレイルについては矢作先生も福永騎手も、「2歳の頃はこんなにすごい馬になるとは思わなかった」と。そんななか、金羅さんは最初に乗ったときから特別なものを感じていたそうですね。

金羅 かなりスピードがあって、2歳の夏という時期にしては完成度が高いなと思いました。デビュー戦の最終週だったかな、坂路を12秒0-12秒0で上がってきて、速くなったときに馬体が沈んでいく感覚があったんです。

 前の厩舎(佐藤正雄厩舎)で担当していたサウンドスカイ(2015年・全日本2歳優駿1着)も沈んでいく馬だったので、この感覚は久しぶりだなぁと思いながらデビュー戦に向かいました。

 でも、スピードタイプであることや血統面を考えても、1600mか1800mあたりで活躍してくれたらいいなぁと思っていたんです。その後のレース選択もよかったのかもしれませんが、まさかね、1年後に3000mを走っているとは(笑)。デビュー当時は想像もできませんでした。

──「モノが違う」と気づいたのは、どのタイミングですか?

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