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【京都記念】1年9か月ぶりの勝利! 復活に導くために川田騎手がとった“2コーナー”での位置取り

  • 2021年02月18日(木) 18時00分
哲三の眼

川田騎手とのコンビで京都記念を制したラヴズオンリーユー(C)netkeiba.com


今年の京都記念は川田将雅騎手騎乗のラヴズオンリーユーが約1年9か月ぶりに勝利。見事な復活劇を遂げました。今回哲三氏が注目したポイントは2コーナーでの位置取り。相手との力関係を見極めた上で最適なポジションを取る川田騎手の技術が光ったと振り返ります。自身の現役時代のポジション取りも踏まえつつ、京都記念で見せた川田騎手の騎乗技術について語ります。

(構成=赤見千尋)

復活の勝利に導く、馬のリズムを重視した騎乗


 京都記念は1番人気に応えてラヴズオンリーユーが久しぶりの勝利を挙げました。復活を託された川田(将雅)君は、さすがの技術を見せてくれて、しっかり結果を出してくれましたね。

 どういう風に復活させるかがテーマだったと思いますし、そこは道中のリズムを大切にしていたように感じました。馬自身のリズムを尊重しつつ、ある程度思い通りの競馬に持ち込めたのではないかと思います。いろいろと考えることはあったでしょうが、あれこれし過ぎようとしているように見えなかったし、レースの中で川田君が迷っているようにも見えませんでした。そこがファインプレーだったと思います。

 開幕週でしたから、内ラチ沿いに付けたいという気持ちもあると思いますが、ある程度外目を選択しました。そこは馬のリズムを崩したくない、進路をあちこち探させない、というところを重視したのだと思います。ジョッキーが「あっちの方がいいかな、こっちの方がいいかな」と思っていると、馬にも伝わるものです。

 力関係をしっかり把握して、

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1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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