4歳馬の挑戦を受けて立つグランアレグリア(c)netkeiba.com
■大阪杯(GI・阪神芝2000m)
展開予想
スローペース
《一言コメント》
典型的な逃げ馬不在のメンバー構成で、先行馬もかなり限られていることを考えてもスローペース濃厚のメンツだが雨の状況が非常に気掛かり。昼からの雨量次第で状態が変わってきそうで、ある程度時計が掛かってくれば展開云々関係ないレースになる可能性も。
基本的には先行馬有利の競馬であるが、馬場適性も見込んだ上で馬券を組み立てる必要がありそうだ。
各馬の並び
逃げ
ハッピーグリン
レイパパレ
先行
グランアレグリア
クレッシェンドラヴ
コントレイル
サリオス
ブラヴァス
差し
アドマイヤビルゴ
アーデントリー
ペルシアンナイト
ワグネリアン
追い込み
カデナ
モズベッロ
Vポジション候補
とにかく極端な馬場でなければ前目の馬が有利に働きそうなので、【逃げ馬と先行馬、4角で7番手以内の馬】としておきたい。
主に有力馬で該当するのは、
1.レイパパレ
2.グランアレグリア
3.コントレイル
となりそうだ。
有力馬解説(A〜Eの5段階評価)
1.コントレイル
展開○ 馬場○ コース○
前走は勝つ観点で見ればややポジションが後ろ過ぎた印象で、それでも2着まで差し込んできたことは素直に評価できる走りであった。また、内回りコースとの相性や雨への対応も問題なさそうで、自在性のある競馬を踏まえても大きく崩れることは考えにくい。ここは上位に評価すべき1頭で、当日の馬場次第では本命候補としても検討したい。
総合評価
C
2.グランアレグリア
展開○ 馬場○ コース◎
前走のマイルCSは絶望的な進路取りからの差し切りで、着差以上に強さを見せる圧巻の内容での勝利であった。ただ、今回は2000mへの距離延長での競馬で、弱点などを抱えていることを踏まえても枠や当日の馬場、乗り方によって大きく結果が変わってきそうである。その点、乗り慣れて手の内に入れているルメール騎手ならば安心出来そうで、外目の枠を引いた場合は本命に指名したいと考えている。
総合評価
C
3.サリオス
展開○ 馬場○ コース△
前走は1600mの距離なども影響する敗戦で、自在性のある競馬を考えても距離延長は大幅プラスに働きそうである。また、松山騎手への乗り替わりもベストの印象で、一列でも前目から運べれば残り目の可能性は十分にあり得る。ただし、好メンバー相手のGIで勝ち切るパンチ力までは微妙なので、相手に取り上げるまでとしておきたい。
総合評価
D
4.レイパパレ
展開○ 馬場○ コース○
前走は絶好の形の割に伸び悩むレースで、あの展開ならばもう少し着差が欲しかった点はやや気になるポイントである。ただ、今回も展開と馬場が抜群に向きそうで、先手もしくは2番手からスンナリと運べれば引き続きチャンスがある。連勝中だけにやや人気先行型タイプとも言えるが、まだまだ底を見せていない点を踏まえても必ず相手に取り上げたいところだ。
総合評価
C
以上のようにそれぞれ4頭をピックアップした上で、5段階評価で上位の馬をジャッジした。
グランアレグリアやコントレイル 、レイパパレの参戦で今年の大阪杯はかなりハイレベルな一戦となりそうで今後の古馬路線を占う可能性も高い。ただ、雨が降る以上は適性をしっかりと見極めて、当日の馬場をしっかり確認して最終的なジャッジを下したいところだ。
今年の重賞は金鯱賞の的中などなかなか良い感じで来ているので、今年3戦目のGIも頭数は少ないものの取捨選択をハッキリさせて的中したい。ぜひ、読者の方は日曜日の最終的な◎のジャッジに期待して頂き、来週以降のクラシックに向けて良い流れを掴んで欲しい。
■プロフィール
倉本匠馬(くらもとたくま)
インターネットメディア(ブログ・Twitter)などで競馬予想家アドマイヤ君として自らの予想術を駆使して、多数の読者・フォロワーを集める。無料・有料メールマガジンでの予想配信も行う。
【経歴】
2013年 マイナビ主催の競馬予想登竜門で優勝し、競馬予想GP公認プロとしてデビュー
2014年 倉本匠馬に改名。重賞レースで年間約140%の回収率をたたき出す
2015年 ほぼ4年に渡り競馬予想GPにて中央競馬予想家2位を継続。(2017年現在も)また、重賞レースで年間116.6%、GIレースでは232%の回収率を計上。
2016年 e-SHINBUNにおいて『fourmarks~新星競馬予想家の多角分析~倉本匠馬produce』の新聞販売開始。
【予想を主としてるファクター】
展開予想
→Vポジションという理論を使い、そのレースの中で最も恵まれるポジションを割り出し、勝ち馬を見つけ出す。
Vポジションとは
『その競馬場のコース形態や距離、当日の馬場状態、メンバーなどを考慮した上で、勝つ可能性が高い位置取りのこと』です。各レースの逃げ馬から最後方までの馬の並びやペースなどを予測し、そこから一番有利に働く馬のポジションを導き出し、勝ち馬を見つけ出す理論。