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【地方競馬MY STYLE図鑑 vol.1 佐藤哲三(元JRA騎手)】

  • 2021年04月15日(木) 12時01分
佐藤哲三さん

元GIジョッキーの佐藤哲三は、地方競馬の騎乗経験も豊富!?


競馬記者、元ジョッキー、アナウンサー、タレント、お笑い芸人など各界の競馬好きによって構成される「地方競馬アンバサダー」が思い思いのスタイルで楽しむ、地方競馬の魅力を隔週で発信!

GIジョッキーが地方競馬のコースを考察!


 現役時代には地方競馬に参戦する事も多く、その中で自分が難しいなと思っていた競馬場をまずは紹介したいと思います。

 一つ目は園田競馬場です。園田競馬場はやはり小回りで直線も短く仕掛けどころの難しさがポイントですね。3コーナー手前もラチが少し内に寄っている印象で地元のジョッキーはそこで上手くペースを掴んだり、少し馬群に揺さぶりを掛けたりするので、熟知していない僕には凄く戦いづらいコースでした。

 同じようなイメージで浦和競馬場も難しいコースの一つでしたが、浦和競馬場は3コーナー手前からペースが上がっていくので、そのポイントをどう使うかは乗っていて楽しくなります。浦和競馬場での騎乗はあまりなかったのでもっと乗って攻略したいなと思えた競馬場でした。

 地方競馬ではコースの形状などに気をつけて挑んでいたのですが、さらに気をつけていたのがダートの質感を掴む事です。砂が深くなっている所や走りやすい所があったりするので、その日のレースの流れなどからある程度イメージをしていました。

 そういう点で難しかった競馬場は佐賀競馬場、高知競馬場で、乗り慣れていないと質感を読み切るには難しく、地元ジョッキーは砂の癖も掴んでいる分、優位に立てるなと思いました。

 同じくダートの質感を掴むのは難しいですが、僕自身は直線の短い小回り競馬場は大好きで一番好きなコースは船橋競馬場でした。エスポ君(エスポワールシチー)での参戦でやりたい事が出来たというのもあるのですが、3コーナー手前からの戦略が面白いんですよね。

 イメージとしては早めに動く後ろからなら、3コーナー手前から少し動いて内にいるライバルをスピードに乗りづらくしてから動くことが出来るので楽しかったですね。

 もちろん盛岡競馬場での南部杯の1600mコースも大好きで凄く乗りやすいコースでした。盛岡競馬場の直線は地方競馬の中では比較的長めなため、その直線を少しでも長く使える様な工夫をしていました。

 4コーナー手前で少し外に前脚から20cm程振るイメージで、振った遠心力が右後ろ脚にしっかり掛かってから内に戻すとコーナーの立ち上がりの加速で押し切れる、と言う少し分かりづらいかもですがコーナーの使い方は面白かった思い出があります。

 地方競馬でも自分はスピード競馬に持ち込みやすい名古屋競馬場なども好きなコースでした。引退してから観るレースで面白いのは大井競馬場の外からの追い込み勝利は楽しいですね。乗る楽しみと観る楽しみは違うんやなぁと思ったりして地方競馬を楽しんでいます。










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