スマートフォン版へ

【函館スプリントS予想】秋の大舞台出走のためにも勝利しておきたい

  • 2021年06月11日(金) 18時00分

斤量魅力の3歳牝馬や海外帰りのあの馬の取捨は?


 カレンモエは重賞で2、2着。血統的にも洋芝はプラス要素になりそうなので、ここを勝ち切ってスプリンターズS出走のための収得賞金を確実にしたいところ。ゲートから速いというよりは二の脚が速いタイプなので、発馬直後に寄られるような形にならなければ上位争いにはなるだろう。

 コントラチェックは前走でカレンモエに勝利。斤量的には今回1キロ分不利になるし、ここで狙うのは馬券的には後追いになってスジはよくない。ただ、1200mならある程度行く気に任せても大丈夫ということが分かってきたのも事実。ここも好走すると1200mでさらに上のステージに行く可能性が出てくる。

 ビアンフェは持ち時計が1分8秒台の馬だしこことキーンランドカップで稼ぎたいところ。カレンモエが逃げることは無いので主張すればハナには行ける。ハナにさえいけばしぶとい馬であることは皆さんご存知の通りだ。

 シゲルピンクルビーは50キロという斤量で人気を集めそう。初の1200mで前半どこまで追走できるか。位置取りそのものより、流れに乗れているかがポイントになる。個人的には斤量で注目されすぎているようにも思うが……。

 ミッキーブリランテは2回目の1200mだが高松宮記念はGIでかつ道悪。度外視しても良いだろう。1400m重賞の内容を見るとここでやれる可能性もある。ただこの馬が馬券に絡んでいる展開だとカレンモエやビアンフェは厳しい。来るときはシゲルピンクルビーらと組んで大穴になるイメージか。

 ケープコッドはオープンに上がってからの成績が悪くはないが、重賞で自信をもって買えるほどでもないという微妙なところ。すずらん賞勝ちの札幌が追い風になったときにどこまでやれるか。買いづらいし切りづらいという厄介な馬。

 ジャスティンは久々の芝だが、相手関係を考えると無いとも言えない。海外大敗後というのはこわいが、デキが良いなら上位争いに絡んでも不思議ではない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング