【稲妻S予想】時計のかかる乱打戦はムキにならず予定通りに
連日雨予報による馬場予測は難しい
水はけのいい新潟コースでは、芝が「重-不良馬場」になることはめったにないが、さすがに今週は連日雨予報がつづき、新潟にも大雨警報や大雨注意報が出ている。
馬場予測は難しい。日曜の快速重賞「関屋記念」の渋馬場も避けられそうになく、土曜のレースも雨の影響は避けられない。
「稲妻S」が3勝クラスになって以降、重-不良馬場で行われた記録はないが、稍重の2017年は56秒1が勝ちタイムだった。今年はそれより時計を要する危険もある。
そのうえ連闘馬が4頭もいて、ブリンカーを装着する馬がなんと過半数の9頭にも達している。それがみんな外ラチ沿いを目ざして寄ってきては、難解な結果は避けられない。
伏兵ポートナイトサイト(父ダノンシャンティ)は前回からのブリンカーを今回も装着する。内枠2番枠を引いてしまったので状況はきびしいが、時計勝負ではない馬場は歓迎のクチ。
オープンに格上挑戦だった前回の韋駄天Sは、今回と同じような内の5番枠から少しずつ外に行って先頭グループに取りつくと、残り100mあたりでは争覇圏内の3番手まで進出。そこから苦しくなって内にもたれて6着だが、今回も対戦するアルミューテン(4着)とは差がなく、勝ち馬とも0秒5差だった。
3走前の勝利を含めダート1000m【2-0-0-1】のパワフルなスピードがあり、新潟の芝1000mは55秒8が最速で「2、4、6着」だが、53キロだけに4走前の再現があれば足りない相手ではない。55秒8だったその飛翼特別は、こちらは55キロで、当時も53キロだった今回は人気の5着ジュニパーベリーには先着している。
内の2番を引いた残念な枠順で、雨の渋馬場。強気に買える要素は少ないが、事前に決めた狙い馬を変えても仕方がない。内枠が嫌われればそれだけオッズは上がる。ムキになって買うレースではない状況(時計のかかる乱打戦)と思えるので、予定通りのポートナイトサイトから手を広げて参加する。