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松永幹夫騎手

  • 2006年03月01日(水) 23時50分
 中山と阪神に舞台が移り、誰もが期待したのがスピード競馬でした。なのに雨模様で、その快感もお預けになりました。やはり競馬は晴れていないと、心は晴れません。弥生賞とチューリップ賞は、是非ともベストの状態でやってほしいと、そう願う気持ちは強くなるばかりです。

 それにしても、松永幹夫騎手の最後のプレーは見事でした。天覧競馬でのヘヴンリーロマンスといい、この人の強運を感じせずにいられません。

 松永幹夫騎手と言えば、師匠の山本正司調教師の心あたたかい人情なくして語ることは出来ません。その思いに、いつも心で応えてきた松永幹夫騎手は誰の目にもきちんとした人柄で、それだけ人望の厚い大切な人材と思っていました。インタビューで見せる態度は、いつも率直で、こちらの質問をそらすことはありませんでした。それだけ、周囲に爽やかな空気をただよわせ、とにかく騎手界にとって欠くことのできない存在であったと思います。

 強運とは、心掛けなくして生まれるものではないと、彼を見ていてつくづく感じています。

 人に対する接し方、それが馬に対しても伝わって、あのような成績につながり、最後の最後まで絶えることなく勝利への道をつくってくれたと思います。

 道を極めるとは、こういうことなのだと合点がいくのです。こういうお手本のそばにいる人達は恵まれています。少しでもその空気を感じることで、何かしら得ることができます。山本正司さんというあたたかい人柄に恵まれ、誰しもが納得する師弟関係がつくられ、それに真摯に応えた弟子。競馬に限らず、かくあってほしいという姿を見せてくれました。この先、調教師としての楽しみはふくらみます。とりわけ、牝馬が多くの重賞を勝ってきた彼のこと、その子供たちで大舞台を戦う場面が必ずあるでしょう。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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