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【キーンランドC予想】本番の競馬はまた別なものでこじれる可能性も考えたい

  • 2021年08月27日(金) 18時00分

距離短縮で折り合いやすい面はあるだろうが…


 キーンランドカップで人気になりそうなメイケイエール。ご存知の通りの気性なので距離短縮で折り合いやすい面はあるだろうが、古馬1200m重賞のペースで初手が後ろになったり、スタートで出遅れたりするとその後こじれる可能性もある。調教を見る限りでは改善されているように見えるのだが、本番の競馬はまた別なものでもある。

 ミッキーブリランテは重馬場の高松宮記念以外は安定した内容。脚質的に差し遅れのリスクはあるが、前が止まる流れなら有力な1頭だ。

 レイハリアは3連勝の勢いがある。3歳牝馬は斤量で有利に見えるため過剰人気になりがちだが、今回は古馬勢がやや手薄なぶん通用しやすい。安定した先行力を見てきたので、このメンバーでもそれが発揮できるようなら魅力だ。

 ダイアトニックは久々の一戦。馬券的には一戦様子を見たいところだが、もしデキが良いならもちろん上位争いは可能。ここでダメだったとしても次走は狙いたい。

 エイティーンガールは脚質が脚質なのでどうしてもハマらない競馬が多いが、最後にハマったのが昨年のキーンランドC。着差的にはそこそこのところには来ているので、ミッキーブリランテを軸にする人はヒモに入れるとよいかと思う。

 カツジは前走で4走ぶりの好走。流れが良くなったことは歓迎したいが、溜める競馬が成功するかは展開しだい。前に行く選択肢もある馬なので、有力先行タイプが不足していることを考えると位置を取る手もあるかもしれない。

 タイセイアベニールも差しタイプ。こうしてみると今回は近走内容が安定している馬と先行タイプがそこまで多くない印象。内枠やメイケイエール以外の逃げ先行馬を重視して穴を狙うのも面白いと思うし、人気のない馬を思い切って狙ってもよい。上位人気馬もそこまで計算の立つメンバーではない。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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