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【セントウルS予想】春秋の短距離GIと強く結びつく一戦 実績馬は崩れない

  • 2021年09月11日(土) 18時00分

スプリント王者の最有力候補となるのは


 このGIIの出走馬が目標にするのは、10月3日の「スプリンターズS」。最近10年のスプリンターズS連対馬20頭には、その年の「高松宮記念」に出走していた馬がなんと15頭もいる。半年くらいではそうそう勢力図は変わらない。

 と同時に、20頭のうち約半数の9頭はこのGIIセントウルSの出走馬だった。その9頭のセントウルSの成績は「2、4、2、1、4、1、2、1、1」着であり、両レースの結びつきは強い。スプリント重賞は数多いが、重要レースは限られている。

 このセントウルSがランクの高い重賞とされるのは、GIあるいはGII勝ちの実績を持つ馬が1番人気になると、最近10年【4-2-1-0】。まず崩れないからでもある。

 4歳牝馬レシステンシア(父ダイワメジャー)は、今春の高松宮記念をクビ差2着している。このセントウルSを快走すると、文句なしにスプリンターズSの最有力候補になる。

 GIは、阪神JFを当時の2歳コースレコード1分32秒7(自身57秒5-35秒2)で独走している。今春の阪急杯(阪神1400m)も1分19秒2(自身45秒4-33秒8)のコースレコードで勝っている。

 今回と同じ距離のGI高松宮記念(中京1200m)は、スプリンターズSに直行予定のダノンスマッシュ(GI2勝を含む1400m以下の重賞8勝)と大接戦のクビ差2着。3着インディチャンプ(GI2勝を含む重賞4勝)にはクビ差先着した。1200mは初距離、中京は初コース、さらに決して有利ではない重馬場だったからその価値は高い。

 レシステンシアの距離経験は1200mから1600mだが、パワフルな体型に成長したいま、短いと思われても、1200mは予測以上に合うと思える。昨年のスプリンターズSを重馬場の高松宮記念2着から、ぶっつけで楽勝したグランアレグリアと同じように…。

 前回は出負けの不利があったGII馬ジャンダルム、GI馬ラウダシオン、中京向きクリノガウディー本線に、穴馬はタイセイビジョン、メイショウチタン。

 中山の「京成杯AH」は、中山の1600mは2戦2勝。エンジン全開が遅く映る東京や新潟と違って、途中から動けるカラテ(父トゥザグローリー)から入りたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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