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ファルコンS

  • 2006年03月10日(金) 12時55分
 6月の中京でシーズン末の重賞として行われていたファルコンSは、芝の内側は荒れていて梅雨どき。だいたい1分09秒台の後半にもつれ込むパワーの必要な芝1200mだった。どちらかというと、外枠の馬、外に回って差してくる馬有利がパターンだった。

 しかし、今年から3月に移った。同じ3歳馬同士でも、6月とは異なり、まだみんな厳しいレース(特に1400〜1600mの)経験が少ないこと、時計が速くなるところがポイントだろう。第1週目の先週、芝1200mは3鞍行われたが、古馬の500万条件が1分08秒6と、1分08秒7。3歳未勝利戦が1分09秒3だった。芝が急変する時期でもなく、3歳馬とはいえOPのここは「1分08秒前後」の決着になって当然というか、不思議ない。

 有力馬の持ち時計も1分09秒台前半にとどまっているが、平坦の1200mでどれだけスピード能力が引き出されるかだろう。いままでのファルコンSと異なり、意外に軽いスピード重賞に変化する可能性がある。

 レッドスプレンダーに注目。前走はダッシュもう一歩、33.9-35.2秒の前後半で1分09秒1にとどまったが、追い出してからは脚色は楽。もう少しスムーズな追走なら、平坦に変わる今回、楽に1分08秒台は可能だろう。11月の福島のデビュー戦が1分09秒9。同週の福島2歳Sを勝ったプラチナローズ(今回も出走)が1分09秒2。明らかに緒戦だったレッドスプレンダーの方が上だ。当面の相手でスケールでは負けそうなタガノパスティーユは差し脚質に転換している。早めスパートしてしのぎ切りたい。

 中山11Rは、狙いはニシノコンサフォス。前々走は1分10秒5で快勝したが、初めてのダート1200mだった。秘めるスピード能力はすごい。快足シーキング、シルヴァーなどが引っ張ってくれると、54kgの今回はもっと速い時計も可能だろう。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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