【富士S予想】近走から見てマイル適性が高そうなあの馬に期待
牝系的にマイル前後中心のスピード色が濃い
初の1600mに挑戦する2018年の日本ダービー馬6歳ワグネリアン。同じくクラシック路線からマイルに転向してきた3歳ダノンザキッド。中距離路線から初めて1600mに出走する4歳ダーリントンホールもいる。評価の難しい馬が多い。
4歳アルジャンナ(父ディープインパクト)もまだ距離適性を模索している印象だが、全弟の2歳コマンドラインは1600mで新馬→重賞を2戦2勝。アルジャンナは3歳時には日本ダービーに挑戦したが、2〜3走前の内容からマイルの方が合う可能性大。
ヒザの手術で約9カ月ぶりだった3走前が、スローとはいえ初の1600mで上がり32秒8を記録。2走前のマイラーズCは上がり最速の33秒7。高速だった春の阪神コースを1分31秒6で乗り切っている。
輸入牝馬の母コンドコマンド(USA)は、ダート7FのG1勝ちなど全5勝がダート9F以下。祖母イヤーリーリポート(USA)の北米6勝もダートの9F以下だった。ファミリー全体にマイル前後中心のスピード色が濃い。
今回は坂路だけでなく、1週前に栗東CWで長めの6Fから追っている。コントレイルの2着した2歳秋の東スポ杯2歳S以来だった。もう脚部の不安はないのだろう。バスラットレオンなどが飛ばす展開なら、差し脚がフルに生きる。
同じ4歳のロータスランド(父Point of Entryポイントオブエントリー)は巧みなコース取りが功を奏したとはいえ、前回の関屋記念1600mで51キロの3歳牝馬ソングライン(父キズナ)を封じている。本来は中距離タイプで、ちょっと時計の裏付けがない死角はあるが、1600mに限れば目下3連勝中(通算6戦4勝)。まだまだスケールアップできる大きな可能性を秘めるので、相手の筆頭。
快調な動きをみせるソングライン、体型からマイル向きと思えるダノンザキッド、まともなスタートなら…のバスラットレオン、マイルで変わったマイラプソディなど強敵は多いが、4歳アルジャンナから入る。