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【阪神JF予想】昨今話題の世界を制した血筋に期待

  • 2021年12月11日(土) 18時00分

2戦の内容上々、前走は圧巻の走りで期待膨らむ


 2歳牝馬の評価はまだまだこれから大きく変動するが、ここへきて人気急上昇のナミュール(父ハービンジャー)に注目したい。ハービンジャー産駒だがパワータイプではなく、収縮力あふれるバネを生かし、小柄でもフットワークは大きい。

 新馬戦の中京1600mは超スローで展開したため、勝ち時計は1分39秒0。あまりにも平凡だが、残り400m標識で先頭に立つと最後の2ハロンを「10秒8-10秒7」。2歳牝馬の新馬戦ではありえない加速だった。

 2戦目の赤松賞1600mは一転、初戦より5秒2も速い1分33秒8(今回のメンバーでは最速の持ちタイム)の決着になったが、中位追走から4コーナー手前で先行勢を射程に入れると、まだ先頭のパーソナルハイ(今回も対戦)と5馬身以上も差があったのに、差し切りを確信した三浦皇成騎手は軽く追っただけ。それで上がり33秒0。再三ムチが入っていた新馬戦よりずっと楽に勝った。今回は短期免許のC.デムーロが乗る。

 また、母サンブルエミューズ(父ダイワメジャー)は、世界を驚かせた米BCディスタフの勝ち馬マルシュロレーヌ(父オルフェーヴル)と姉妹。父が同じサンデーサイレンス系なので、全姉妹にも近い血を持つことも大きい。

 能力とは関係ないが、新馬で2着に下したスコールユニバンスも、赤松賞2着のパーソナルハイも、偶然とはいえマルシュロレーヌの矢作調教師の管理馬。マルシュロレーヌ(矢作調教師)の運気は伝播し、同じ牝系のナミュールに及んでいるのかもしれない。

 3代母キョウエイマーチは、1997年の桜花賞馬。一族の祖になるクインナルビー(1953年秋の天皇賞馬)は、オグリキャップの5代母であり、マルシュロレーヌの7代母。ナミュールの場合は8代母になる。世界に知られることになったファミリーである。

 国枝厩舎の期待馬サークルオブライフ、牡馬コマンドラインと好勝負だったステルナティーアが強敵だが、1800mを快時計で勝ってきたスタティスティクス、ラブリイユアアイズ、ウォーターナビレラなど、ライバルの将来性も見きわめたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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