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【朝日杯FS予想】相性の良いサウジアラビアRC組が不在の難しいレース

  • 2021年12月17日(金) 18時00分

馬券的な旨味が増しそうなセリフォス


 朝日杯FSはサウジアラビアロイヤルカップ組と相性のよいレースだが、今年はその組が不在。となると、やはり中心になるのは他の重賞の勝ち馬か。

 セリフォスは3戦3勝、すべてマイル戦。今回は行きたい馬を行かせると中団からになるかもしれないが、決め脚のある馬なのでそれでも届いてきそうだ。クリスチャン・デムーロは先週阪神JFで失敗しているが、それで騎手人気が加わらないようならかえってありがたい。本命党は素直にこの馬から入ってもよいだろう。

 ジオグリフは1800m2走からの1600m。札幌2歳Sだけだと距離短縮や馬場の違いなどが心配になるのだが、東京での新馬が強い相手を負かしての勝利、上がり勝負をきっちり制したあたりには阪神外回りへの適性も感じる。

 ダノンスコーピオンは7頭立てと6頭立ての連勝なので評価がなんとも難しい。しかもともに超スローの競馬。多頭数+ある程度流れる前半に対応できるか。こればかりはやってみないと分からないというのが正直なところだ。

 ドウデュースも2戦2勝で前走がリステッド。上がりのかかる競馬になると出番があるように思うが、一方で前走のメンバーレベルはさほどでもなかったように思われるので、軸や対抗までは推しづらい。

 ドーブネも連勝馬だし着差もつけてきた。ただ正直、前走オープン特別+距離延長というのは朝日杯FSでは良くないパターン。この馬については父ディープインパクトで本質的な距離不安はないので、その点に可能性はある。

 プルパレイはデイリー杯2歳S4着。前走重賞組も、4着からとなるとなかなか厳しい。また朝日杯FSは逃げ残りがなかなかないので、厳しい一戦ではある。ただ前走負けているとはいえ、コースそのものへの適性はあると思う。

 オタルエバーとの脚質競合も問題で、どちらかが譲るとしたらプルパレイか。またそのほうが両馬にとっても良い結果に繋がると思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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