【朝日杯FS予想】発展遂げた日本のファミリーと強く結びつくドレフォンの血
パワー溢れる走り、今の馬場は合うはず
マイルで3戦全勝のセリフォス。2戦2勝で1600mの方が合うと思えるダノンスコーピオン。同じく2戦2勝のジオグリフ以下、素質馬が揃ったが、新種牡馬ドレフォン産駒のジオグリフから入りたい。2016年のBCスプリントGIなど北米ダート7F以下で9戦6勝のドレフォンは、自身に似た短距離ダート向きの産駒を送るかと思えた。
ところが、ドレフォンは目下全国新種牡馬ランキング1位。札幌2歳Sを圧勝したジオグリフ、デイリー杯2歳S3着のカワキタレブリー、白毛のハイアムズビーチ(母ユキチャン)など、先週までにJRAで記録した25勝中10勝が芝コース。ダート巧者であると同時に、芝への高い適性も伝えている。
ドレフォンの父Gio Pontiジオポンティ(祖父Storm Catストームキャット)は、2009年のBCクラシックでゼニヤッタ(ダート、AWで20戦19勝)の2着した星もある一方、制した7つのGIはすべて芝の8〜11Fだった。
大種牡馬ストームキャットの血は、サンデーサイレンスの孫世代のコントレイルの場合、3代母の父に登場する。キングカメハメハの孫になるアーモンドアイの場合は、その父ロードカナロアの母の父に登場する形になる。ストームキャットは、最初、日本ではパワーあるスピード能力を伝える母の父として高い評価を受けたが、やがて日本の成功種牡馬との組み合わせで、少し代を経た結びつきでも傑作を送っている。
ジオグリフ(父ドレフォン)は、その4代父がストームキャット。母の父はキングカメハメハ。祖母の父はサンデーサイレンス。3代母はノーザンテースト産駒。ドレフォンの血は、日本の成功種牡馬を重ねたファミリーに合っていた。
新馬戦はきびしく追って上がり33秒3。札幌2歳Sは3コーナーから楽々とまくってノーステッキで1分49秒1(レース史上3位タイ)。現在の阪神の芝は明らかに外から差す馬に合う。ジオグリフのパワーあふれるスケールに期待したい。
ライバルは当然人気の2頭だが、3連単の穴馬にはヴィアドロローサ、アルナシームを加えたい。