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【阪神C予想】過去成績は人気馬苦戦、キーポイントは『スペシャリスト』

  • 2021年12月24日(金) 18時00分

内側の芝は傷んでいるので、先行一手型はちょっと不利か…


 毎年GI級が揃う好カード。まだ過去15回と歴史は浅いが、2連勝したキンシャサノキセキを筆頭に、「2、6、1、1、4、13着」だったサンカルロ。「10、1、1着」のリアルインパクト。「2、1着」着だったイスラボニータ。14番人気と10番人気で2年連続2着したガルボなど、春の阪急杯(阪神1400m)と並ぶスペシャリストの距離。

 ただ、決まって多頭数になる距離1400m。最近10年の1番人気馬は【1-0-2-7】。今年はとくに馬場の内寄りの芝状態が良くないので、枠順は微妙。難しい結果だろう。

 5歳牝馬ダノンファンタジー(父ディープインパクト)は、コースは問わず距離1400mは【3-0-0-1】。1分19秒7で快勝した昨年は4番人気だったが、これは、勝つか凡走か極端な通算成績【7-1-0-9】なので仕方がない。11〜12年のサンカルロの連勝も、13〜14年に連勝したリアルインパクトも人気の中心ではなかったが、距離適性をフルに生かして連勝している。幸い内枠はまぬがれた。ソングライン、グレナディアガーズなど力量互角のライバルは多いが、昨年と同じ定量55キロ、同じ藤岡佑介騎手。昨年と同じような好位差しに期待したい。7勝中の6勝が阪神に集中するコース巧者でもある。

 内側の芝は傷んでいるので、先行一手型はちょっと不利か。相手の筆頭は、2走前のスワンS(同じ阪神1400m)で小差2着に突っ込んでいる6歳牝馬サウンドキアラ(父ディープインパクト)。母の父アグネスデジタル(先日24歳で他界)の影響もあり、高速決着より少しタフなコンディションの方がいい。

 穴馬は4歳時までダートで好走していたシヴァージ(父First Samurai)。多少なりとも時計がかかっての差し比べなら差はない。今春のマイラーズC1600mを1分31秒4の好時計で差し切ったケイデンスコール(父ロードカナロア)も、少し全体時計を要する1400mなら浮上できる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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