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【予想コラム:12/28 金の鞍賞】高知の2歳がレベルアップしている理由

  • 2021年12月25日(土) 18時00分
 かつて高知競馬場には、生え抜きの2歳馬がほとんどいなかった。そもそも長い間、2歳の新馬戦が行われていなかったのである。2015年に新馬戦が復活するまでは、ほぼ他場からの転入馬のみでレースが繰り広げられていたわけだ。それはそれで面白かったけれど、2歳戦で推し馬を見つけて、3歳、古馬と追いかけていくのは格別に楽しい。

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競馬ファンにもすっかり定着した高知競馬の『夜さ恋ナイター』(写真提供:地方競馬全国協会)


 金の鞍賞は、夜さ恋ナイターがスタートした2009年度(2010年1月)に、8年ぶりに復活した。復活時の1着賞金は「27万円」。それから着々と増額されて、今年はなんと「600万円」に。約22倍!そんな賞金アップに呼応して、高知デビュー馬も他地区からの転入馬もレベルアップしている。

 今年は黒潮ジュニアチャンピオンシップを圧勝した高知デビュー馬・マリンスカイが、川崎の全日本2歳優駿(JpnI)に出走。着順は13着だったが、スタートで不利を受けながらも見せ場を作った。マリンスカイは金の鞍賞に出走せず英気を養うが、来年の3歳戦線は「マリンスカイVS金の鞍賞組」で盛り上がるに違いない。

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黒潮ジュニアチャンピオンシップを圧勝したマリンスカイ(写真提供:地方競馬全国協会)


 金の鞍賞への出否に関わらず、マリンスカイとの初対戦が楽しみな馬が2頭いる。まずは門別競馬場で3勝を挙げて高知にやってきたアンティキティラ。転入初戦は古馬と走って快勝した。

 そしてJRAから高知へ移籍して4連勝中のファーストリッキーも大器の予感。リュウノアンジェラ、マオノウイッシュといった高知デビュー馬達の成長も楽しみだ。

筆者プロフィール:井上オークス
大学在学中にエッセイコンテストに応募したことをきっかけにライターとしてデビュー。
現在は新聞、雑誌等での執筆活動を中心に多方面で活躍中。
趣味は競馬で全国各地を飛びまわる「旅打ち」。

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