【愛知杯予想】日本を代表するファミリー出身となる遅咲きの馬に期待
勝利へのポイントとなる「左回り」にも良績有り
さまざまに出走条件や時期を変えてきたこのレース。1月になったのは2016年からのこと。ステップはさまざまで明快な傾向はないが、以前からそうだったように「左回り」に良績があるかどうかが、大きなポイント。
最近10年(小倉だった2020年は別に)、左回りに好走例を持つ馬が勝ち続けている。昨年の勝ち馬マジックキャッスル(父ディープインパクト)は、連覇を狙い今年はC.ルメールを配して出走してきた。
ハンデを考え、アンドヴァラナウト(父キングカメハメハ)から入りたい。まだ7戦のキャリア【3-3-1-0】だが、前走のGI秋華賞で3着にとどまった以外、連対パーフェクト。
昨秋は、中京で行われたGII「ローズS」を好位から抜け出して完勝したが、当時は1勝クラスを脱したばかりで格下の2勝馬だった。
ローズSを含め左回りの芝【2-1-0-0】。ハンデ55キロは、3着した秋華賞と同じなので不利ではない。
母グルヴェイグ(父ディープインパクト)は、マーメイドSを含み11戦5勝。祖母エアグルーヴ(父トニービン)も、3代母ダイナカール(父ノーザンテースト)もオークス馬。
現代の日本を代表するファミリーの活力がアンドヴァラナウトの真価であり、成長をうながすため3歳の前半に休養期間を取り、ちょっと遅咲きの形になったが、これからは重賞路線に欠かせない存在に成長してくれるだろう。
ハンデ戦で展開は読みにくいが、強力な先行タイプは少ない。同じ中京の2000mだったローズS「61秒2-58秒8」=2分00秒0と同じような流れになる可能性がある。そのレース、好位の外から早めにスパートしたアンドヴァラナウトは、上がり最速の33秒8で抜け出している。
差し=追い込み型に有力馬が多い。早めに動ける53キロのマリアエレーナ、54キロのシゲルピンクダイヤは相手に入れておきたい。