【ダイヤモンドS予想】昨年秋から急速にパワーアップした馬に注目
他馬が苦しくなっても最後まで確実に伸びている
3000m級のレースは少ない。レースレベルは別にして、3000m以上のレースで馬券圏内に食い込んだ記録があるのは、トーセンカンビーナ(2020年の阪神大賞典3000m2着)、メロディーレーン(2021年の古都S3000m1着)、レクセランス(2022年の万葉S3000m2着)の3頭くらい。したがって、トップハンデが56キロ。以下はだいたい軽ハンデ。
みんなこの3400mには不安があるため、最近4年連続して3分31秒台の好時計で決着しているが、今年は前半かなりスローだろう。
レクセランス(父ディープインパクト)は、3歳時の菊花賞は15番人気で16着に終わったが、前走の万葉S(中京3000m)の3分04秒3(60秒3-64秒6-59秒4)は、なかなかの好タイム。巧みに内をすくったマカオンドールにアタマ差だけ及ばなかったが、上がり35秒1で最後までシャープに伸びていた。アルゼンチン共和国杯2500mを上がり33秒8で4着したあたりから急速にパワーアップしている。
輸入牝馬の母エクセレンスII(FR)はスタミナ型ではなく仏オ−クス2100mの3着がある程度だが、その父Champs Elyseesシャンゼリゼ(GB)は長距離をこなし、芝12Fのカナディアン国際Sなどを制したカナダ年度代表馬。全兄にDansiliダンシリ(GB)がいる。
また、祖母の半兄Kasbah Blissカスバブリスは、仏4000mのカドラン賞を4年連続して好走し、9歳時(2011年)に勝ったタフなスタミナ型だった。
レクセランスは、アルゼンチン共和国杯も、万葉Sも、他馬が苦しくなっても最後まで確実に伸びている。3400mはこなせるはずだ。
トーセンカンビーナ、勢いのあるテーオーロイヤルが強敵。52キロなら…のメロディーレーンも侮れない。穴馬はアンティシペイト、ヴァルコス。