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【ダイヤモンドS予想】昨年秋から急速にパワーアップした馬に注目

  • 2022年02月18日(金) 18時00分

他馬が苦しくなっても最後まで確実に伸びている


 3000m級のレースは少ない。レースレベルは別にして、3000m以上のレースで馬券圏内に食い込んだ記録があるのは、トーセンカンビーナ(2020年の阪神大賞典3000m2着)、メロディーレーン(2021年の古都S3000m1着)、レクセランス(2022年の万葉S3000m2着)の3頭くらい。したがって、トップハンデが56キロ。以下はだいたい軽ハンデ。

 みんなこの3400mには不安があるため、最近4年連続して3分31秒台の好時計で決着しているが、今年は前半かなりスローだろう。

 レクセランス(父ディープインパクト)は、3歳時の菊花賞は15番人気で16着に終わったが、前走の万葉S(中京3000m)の3分04秒3(60秒3-64秒6-59秒4)は、なかなかの好タイム。巧みに内をすくったマカオンドールにアタマ差だけ及ばなかったが、上がり35秒1で最後までシャープに伸びていた。アルゼンチン共和国杯2500mを上がり33秒8で4着したあたりから急速にパワーアップしている。

 輸入牝馬の母エクセレンスII(FR)はスタミナ型ではなく仏オ−クス2100mの3着がある程度だが、その父Champs Elyseesシャンゼリゼ(GB)は長距離をこなし、芝12Fのカナディアン国際Sなどを制したカナダ年度代表馬。全兄にDansiliダンシリ(GB)がいる。

 また、祖母の半兄Kasbah Blissカスバブリスは、仏4000mのカドラン賞を4年連続して好走し、9歳時(2011年)に勝ったタフなスタミナ型だった。

 レクセランスは、アルゼンチン共和国杯も、万葉Sも、他馬が苦しくなっても最後まで確実に伸びている。3400mはこなせるはずだ。

 トーセンカンビーナ、勢いのあるテーオーロイヤルが強敵。52キロなら…のメロディーレーンも侮れない。穴馬はアンティシペイト、ヴァルコス。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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