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【中山記念予想】先行タイプの強いレースがゆえに…

  • 2022年02月25日(金) 18時00分

位置取りによっては勝ち切れずといった結末も意識しておきたい


 今年は明らかな格上タイプがおらず、それだけにダノンザキッドが人気を集めそうだ。

 GIで上位争いをする馬だけに、能力の絶対値は他馬よりかなり高い。距離も1800mへの延長程度は問題にはならないはず。ただ今回は外枠だし、ここ2走は差しに回っている。中山記念は先行タイプの強いレースだし、好走するも勝ち切れずといった結末は意識しておきたい。

 アドマイヤハダルは前走でやっと本来の姿を取り戻してきた。ロードカナロア産駒だが走ってきた内容を考えると距離短縮は少しだけリスクかもしれない。こちらも距離そのものというよりは位置取りの問題で、前々走くらいのポジションを取りたいところだ。

 パンサラッサは逃げたいところだが、今回はトーラスジェミニがいて向こうのほうが内枠。互いに番手の競馬も全くできないわけではないので折り合えるかがポイント。やり合ってしまうとその次にいる馬を利することになる。

 カラテは高橋祥泰調教師のラストウィークだけに頑張ってほしいが、脚質とレースがマッチしないようにも思う。コーナー4つの競馬も久々だし、アタマまで突き抜けるのは難しいかもしれない。ただ地力は今回のメンバー中では明らかに上位だ。

 コントラチェックは1200mまで距離を詰めていったときはもう延長は難しいだろうと思ったのだが京成杯AHで2着。藤沢和雄厩舎と大野騎手の手腕が光った。今回前が強く引っ張ってくれる形の3番手なら出番がありそう。こちらも厩舎のラストウィーク。好走を期待したい。

 ウインイクシードはこのレースに好走馬を送り込んできた中山金杯組だが、昨年に比べると臨戦過程が一段落ちる。年齢的な面からも期待しすぎるのは可哀そうか。狙うなら昨年と同様の3着に狙いたい。

 マルターズディオサはレースによってムラがあるが、パフォーマンスを発揮する時は発揮してくる馬。人気が無いなら面白い。ヒュミドールはあまり人気が伸びてこないようだが前走にしても軽ハンデによる好走というわけではないし、素直に前走や3走前を評価するという手はあると思う。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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