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【フィリーズR予想】前走1勝クラス組が好走するレースだが…

  • 2022年03月11日(金) 18時00分

阪神JFで好走した馬は重視せざるをえない


 今年のフィリーズレビューは前走1勝クラス組やオープン特別〜GII組の層が薄い。そのためもあってナムラクレアに人気が集まりそうだ。

 そのナムラクレアは阪神JFで5着。阪神JFで掲示板に載った馬がフィリーズレビューに出走したケースは過去10世代で[2-4-1-3]。着外3頭のうち2頭は2012年と古い例。ここはやはり重視せざるをえない存在だ。

 マイシンフォニーはデビュー前の評価がかなり高かったが勝ち切れず、前走で初勝利をモノにした。今回は2ハロン短縮で内回りとなる一戦。正直リスクはある。あとはオッズと相談だが、上位人気になるようだと手を出しづらい。

 アネゴハダは今回貴重な前走1勝クラス勝ち馬。阪神JFは9着と着順としてはいまひとつだが、着差は0.7秒なので決定的な差ではない。ナムラクレアと比較すると分が悪いが、同馬の2、3着に来る可能性は十分だろう。

 キミワクイーンは1400mで2勝、マイルでは2回大敗。マイルがともに重賞だったということはあるにせよ、1400mがベターである可能性は高い。本番はともかく今回馬券圏内に入ってくることは十分にありうる。

 サブライムアンセムは勝ち上がりに6戦を要したが、1600mを勝ってきたことと差して勝ってきたことには意味がある。このレースの前走条件戦1着組は、差し・追い込みで勝ってきた馬のほうが成功している。

 スリーパーダはファンタジーSの内容を見ると強気にはなれないが、血統のポテンシャルがすごいのでその怖さはある。1200m専門ということはないはず。

 ウィリンはスクリーンヒーロー産駒だし、ワンペースで流れる1400mは向くはず。紅梅S3着は今回のメンバーだと格上的存在だ。ただ枠は正直ここまで外でなくてもよかった。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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