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【ニュージランドT予想】GIIにふさわしいレースを期待

  • 2022年04月08日(金) 18時00分

大舞台に向けて成長を期待


 近年はこの路線の春の頂点にあるNHKマイルCとの関連が薄れ、つれてレースレーティングも低下している。現在はGIIだが、このままではランク落ちも心配されている。

 シンザン記念の勝ち馬マテンロウオリオン、リステッドレースの勝ち馬ジャングロ、リューベックなどに、GIIにふさわしいレースを期待したい。

 マテンロウオリオンの父ダイワメジャー(21歳)は、もうすっかり少数になったサンデーサイレンス直仔の現役種牡馬。今春、ほかに供用予定種牡馬となっているのは、アッミラーレ(25歳)、ゼンノロブロイ(22歳)、ブラックタイド(21歳)、マツリダゴッホ(19歳)くらいになっている。

 3月23日の船橋競馬で、6歳牡馬ノーヴァレンダ(父ダイワメジャー)が、ダート2400mの「ダイオライト記念(JpnII)」を森泰斗騎乗で快勝した。ダイワメジャー産駒はカレンブラックヒルが1800mの毎日王冠、小倉大賞典を勝ったものの、ほかの重賞勝利はことごとく距離1600m以下に限られていたが、晩年になって2000m以上のグレードレースを制する馬が現れた。

 マテンロウオリオンのシンザン記念の1分34秒1は目立つ時計ではないが、レースの前後半800mは「47秒0-47秒1」=1分34秒1。好位のインから抜け出したマテンロウオリオンの前後半も、きわどい勝ち方ではあったがバランスは取れていた。

 母の1勝はダート1400mだが、祖母レディパステル(父トニービン)は2001年のオークス馬。1800m重賞も2つ勝っている。3代母ピンクタートルも仏芝2400mのG1ヴェルメイユ賞の2着馬。

 同じオーナーのマテンロウレオは皐月賞、こちらはマイル路線となった。たしかにこちらはマイラー型と思えるが、やがてGIでも通用するくらいに成長したい。攻め馬は動くタイプだが、今週の追い切りは長めから大きく追走し、栗東CWで最後は35秒0-11秒0。休み前より確実にパワフルになっている。

 前出のリューベック、ジャングロと、動きの光ったアバンチュリエ(横山武史騎手)が相手本線。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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