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【桜花賞予想】大外枠を引いたナミュールの取捨は

  • 2022年04月09日(土) 18時00分

近年の馬番別成績を見ると…


 1番人気の予測されるナミュール(父ハービンジャー)が大外18番枠になってみんな驚いた。しかし、例えば内の5番枠や、中ほどの11番あたりを引き当てたら、もっと不安が増しただろう。

 桜花賞が1987年からフルゲート「18頭」になって過去35回。馬番別の成績は次のようになる。(2006年までの20回は旧コース。取り消しは2番が2回。3番と7番が1回。横の数字は馬券に絡んだ3着以内率)

 1番【2-2-1-30】.143 2番【0-1-1-31】.061
 3番【0-1-3-30】.118 4番【3-1-4-27】.229
 5番【0-0-0-35】.000 6番【1-2-1-31】.114

 7番【1-3-1-29】.147 8番【5-2-1-27】.229
 9番【8-1-4-22】.371 10番【2-0-3-30】.143
 11番【0-2-3-30】.143 12番【0-3-3-29】.171

 13番【2-4-3-26】.257 14番【2-2-3-28】.200
 15番【3-2-1-29】.171 16番【0-3-1-31】.114
 17番【1-3-1-30】.143 18番【5-3-1-26】.257

 馬連の連対馬は、三等分すると内枠1-6番が計「13頭」。中盤7-12番が「27頭」。13番より外枠が合計「30頭」だった。

 ▽キャリアの浅い3歳牝馬同士。強力な先行力がないと、内枠の馬は外から被せられる。内有利なオムスビ型の旧コース時代を合わせても内枠は良績がない。

 ▽中ほどの馬は快走しているが、これは多頭数の大レースでは珍しいこと。桜花賞は能力差の大きい組み合わせなので、スムーズに流れに乗れるからか。

 ▽連対馬が一番多いのは意外や外枠の馬。少々のコースロスはあっても、馬群に包まれる危険が少ない。内のライバルを見ながらレースを展開できる。

 また今週も波乱の危険はあるが、実際は幸運の18番を引いたナミュールに期待する。前回の1分33秒2は、桜花賞の歴史の中でも4位に相当する。もともと差し馬なので、外から自分のリズムで流れに乗れるはずだ。

 母は、歴史的な大仕事をしたマルシュロレーヌと半分以上同血の姉。3代母キョウエイマーチは1997年の桜花賞馬。1994年の桜花賞馬オグリローマン(オグリキャップの半妹)も、同じ名牝クインナルビーの子孫になる。

 今度は少し控えて進みそうなサークルオブライフ、阪神JFの内容がいいラブリイユアアイズ、理想の外枠を引いたプレサージュリフト本線。穴馬はライラック、内のナムラクレア、ピンハイ、アルーリングウェイ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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