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【フローラS予想】樫の舞台へ、桜花賞に次ぐ重要ステップ

  • 2022年04月23日(土) 18時00分

東京コース向きの走法だけに期待十分


 最近10年のオークスで3着以内に快走した30頭のうち、16頭までが「桜花賞」からの直行グループ。牡馬の「皐月賞2000m→日本ダービー2400m」ほどは強く結びついていないが、中心になるのは桜花賞組。

 それに続くのが、トライアルの「フローラS→オークス」組の8頭。昨年はユーバーレーベンがここを3着し、オークスを制した。8頭のオークスでの人気は「9、5、1、2、5、7、6、3」番人気だった。本番で評価の上がった馬は怖い。

 ストレートすぎる理由だが、新馬(新潟1800m)でのちの桜花賞馬スターズオンアースを封じて勝ったのはルージュスティリア(父ディープインパクト)。7カ月の休み明けで、5馬身近い大出遅れのチューリップ賞でも、6着とはいえ勝ったナミュールと同じ上がり33秒9で伸び、0秒6差だった。

 Storm Catストームキャット牝馬にディープインパクトの配合は、リアルスティール、ラヴズオンリーユー(オークス馬)兄妹を筆頭に、エイシンヒカリ、キズナ、ダノンキングリー、サトノアラジン…など大成功パターンだが、この牝馬はそれだけでなく、意識的にディープインパクトの3代母Highclereハイクレア(仏オークス馬)の「4×5」。大跳びだけに東京コース向きだろう。この距離ならゆっくり追走できる。

 手が戻った福永祐一騎手は、武豊騎手と並んで現役騎手最多のオークス3勝。まずは出走権(1-2着馬に優先出走権)を確保したい。

 ラスールと、伏兵ゴールデンアワー(父エピファネイア)本線。出負けして途中から強気なスパートを決めたゴールデンアワーは時計以上に強かった。母の半妹エフティマイアは、15番人気の桜花賞2着。13番人気のオークス2着だった。

「マイラーズC」はエアファンディタに魅力大。父ハットトリック(その父サンデーサイレンス)は競走時、2005年のマイルCSなど全8勝中7勝がマイル戦。エアファンディタのこまでの5勝はすべて1600m。全14戦中、12戦で上がり3ハロン最速を記録している。鋭く突き刺すストライドは父ハットトリック譲り。前走は残り100mで進路を変えながら、一気に差し切った。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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