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【NHKマイルC・京都新聞杯・新潟大賞典予想】今週から東京で5週連続GI! 注目の調教適性は…

  • 2022年05月04日(水) 18時00分

昨年1着馬が該当した調教適性を今年も


 今週はNHKマイルC。東京芝マイルで行われる最初のGIですが、この後はヴィクトリアM、安田記念と続いていくわけで、最初のレースでうまく的中することができれば、東京マイルに対する予想の流れが確立する、なんて考えるのは私だけでしょうか。ちなみに、東京マイルにおける調教適性は近2年決まっているので、今年のウマい馬券でもこれは最重要視する予定です。

 そして、注目は京都新聞杯。ここで2着までに入り、賞金を加算すれば、日本ダービーへの出走が叶います。今年は楽しみな馬がたくさん揃った印象ですから、どの馬がダービーへの切符を獲得することになるのか。どんなレースになるのか、結果になるのか、今から楽しみで仕方ありません。

【京都新聞杯/ブラックブロッサム】

 中5週のローテーションですが、4月20日のCWでラーゴムに追いつかなかった時は「んっ」という感じはありましたが、大きく追いかけたことや相手が先週のOP特別を勝ったことから判断して、気にするような併せ馬でもなかったかなと思います。

 むしろ1週前追い切りのアルサトワとの併せ馬や最終追い切りのソフトフルートとの併せ馬がしっかりした動き。2週続けて3F36秒台というあたりにこの馬の凄さが表れていると思いますし、あとは良馬場でこの相手。パワーで圧倒できるレースができれば、この次も当然期待できると思っていますが。

調教Gメン研究所

併せ馬でしっかりした動きを見せたブラックブロッサム(写真奥、5月4日撮影)


【京都新聞杯/ヴェローナシチー】

 新馬戦3着ですが、当時の1着が毎日杯を勝ったピースオブエイト。その後も堅実な走りを見せていて、3歳牡馬では確実に上位の力を持っている馬。前走後はすぐに目標をここに決め、中6週でもしっかりと調整。1週前追い切りのCWでも6F80.0秒できっちりと動けています。

 最終追い切りが坂路で2F25.3秒は少し物足りないかな、4F目最速ラップを踏むことができなかったのは物足りないかなという面はありますが、ここで賞金を加算して次へということも考えているのでしょうから、この仕上げでこのメンバーでどこまで。

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中6週でもしっかりと調整をこなしたヴェローナシチー(5月3日撮影)


【新潟大賞典/ステラリア】

 netkeiba.comの予想単勝オッズが2番人気(5/4時点)。近走着順は今ひとつですが、前走が勝ち馬から0.6秒差というあたりにこのメンバーなら、という順位付けになっているんでしょうね。1週前追い切りはCWで併せ馬を消化していますが、最終追い切りは坂路。これは初めてのパターンになります。

 中間の追い切りも坂路が多くなっており、このあたりもパターンの変化。2週前追い切りが4F51.9秒で自己ベストを更新しましたから、決して悪くない変化だと思っています。ただ、最終追いの併せ馬では3歳未勝利に遅れ。このあたりがどうかでしょう。

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坂路中心にパターンを変えてきたステラリア(5月3日撮影)


【NHKマイルC/セリフォス】

 朝日杯FS以来のレースになりますが、馬体を見た印象は全く太目感がありません。このあたりはさすがといった仕上げですが、気になるのは実際の動き。見た目は整っていても、中身が伴っていないなんてことはよくありますが、この馬に関してはそれもないかなと思います。

 というのも、1週前追い切りのCWでの3頭併せ。福永祐一騎手が跨っていますが、ここできっちりと先着する動き。これがあったから、最終追い切りはCWで単走、遅い時計で十分といった動きでした。ということで、個体を判断する時に調教内容から軽視する理由は見当たりません。

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調教内容から軽視する理由は見当たらないセリフォス(5月4日撮影)


【NHKマイルC/ダノンスコーピオン】

 デビュー戦の最終追い切りこそ、CWで1着でしたが、その後は坂路での最終追いで結果を残しています。崩れた共同通信杯がCWでの最終追いですから、現状では坂路が好走パターンという判断でよいと思います。

 中2週の今回は4月30日の土曜日に坂路、そして、最終追い切りが坂路というパターン。朝日杯FSの時のような時計ではありませんが、これはローテーションを考えれば当然のことですし、時計だけなら萩Sを勝った時よりも少し速いくらい。あとはこの馬の能力が他との比較でどうかというところでしょう。

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中2週で挑むダノンスコーピオン(5月3日撮影)


◆次走要注意

・4/30 青葉賞【ジャスティンスカイ】(3人/11着)

 前走もそうでしたが、今回も坂路オンリーの調整パターン。大型のキタサンブラック産駒だけに、やはりトラック馬場での追い切りを併用してくれば、もっと中身がしっかりした走りをできるような気がします。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]併用調教なら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<東京芝1600m>
◎最終追い切りがトラック馬場で馬なり
○最終追い切りが坂路で4F目最速ラップ

 昨年のNHKマイルCも1着は◎。3着が○でした。昨年の同レースは3F目以降のレースラップ、6Fがすべて11秒台。このあたりがトラックが優勢になる調教適性の要因だと考えられます。今年も良馬場ならこんなレースラップになる可能性は高く、そうなると◎が本命候補かなとは思います。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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