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【CBC賞】軽斤量のアネゴハダが中心も、穴候補も面白い/古澤秀和

  • 2022年07月01日(金) 18時00分

CBC賞に出走予定のアネゴハダ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規


 今週はCBC賞が行われます。昨年の覇者ファストフォースや3歳牝馬アネゴハダなどがスタンバイ。今回はこのレースに出走を予定している馬で中間の写真が見られる馬について、仕上げや馬場適性を中心に解説していきたいと思います。

アネゴハダ
 ツナギが短く、各パーツも短めで1200mがベスト。筋肉量は多過ぎもせず芝でスピードを生かすにはちょうど良いくらい。手先が軽く、小倉の芝は合っていますし、昨年夏場に好走しているように季節も合っています。斤量も軽く、枠などで大きな不利がない限りは好走できそうです。

カリボール
 ガッチリした体型で、トモはジャスタウェイ産駒らしく丸みがあって大きいです。体型的に1200mがベストというわけではありませんが、重心の低さと筋肉量でこなしている印象です。トモにあと一張り出てくれば更に良くなりますが、現状でも十分戦える馬体だと思います。

スティクス
 写真で見ると小さく見える程まとまりの良い馬体で、距離は1000m〜1200mが合います。手先が軽く、馬体的に小倉の1200mはピッタリですし、実際に2勝を挙げています。オープンでは今年の北九州短距離Sで最下位に敗れていますが、稍重馬場だったので道悪実績のないこの馬にとっては度外視して良いでしょう。もう少しトモが張って絞れてくれば文句なしですが、現状でも十分戦えそうです。

タイセイビジョン
 マイルまで勝っていて、体型的にもそれくらいの距離で十分走れそうですが、筋肉量が増えてきているので、1200m適性が高くなっているようです。付くべきところに筋肉がしっかり付いていますし、仕上がりも良さそう。好走は十分可能でしょう。

ファストフォース
 昨年の覇者で、その昨年は中36週での勝利。今回も休み明けではありますが、皮膚を薄く見せて腹回りもこの馬なりにすっきり。トモの筋肉量も豊富でいきなり動ける態勢でしょう。

ロードベイリーフ
 前走は1000mで2着に好走しましたが、体型的には1200mがベスト。1ハロン延長はプラス材料と言えるでしょう。あばらがうっすら浮いて皮膚も薄く見せて中の筋肉の張りも良い。ツナギの角度が深めで手先に軽さもあるので小倉の芝は合っています。差しが利く馬場状態ならまず上位争いに持ち込めそうです。

【総括】

 函館スプリントSのナムラクレアほどではありませんが、アネゴハダの49キロは反則級で、仕上がりも良いのでまず好走できそうです。穴なら現時点でスティクス、ロードベイリーフあたりでしょう。結論は調教や馬場などを加味してウマい馬券で提供しますので、そちらもご注目下さい。



■プロフィール
古澤秀和(ふるさわひでかず)
 2002年に雑誌「競馬王」でデビューしたのを機に、プロ予想家としての活動を開始。中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。必ず開催競馬場に足を運び、生の馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。それを基盤としながら、血統やレースリプレイ、過去データ分析などのファクターを絡めて予想している。主に各馬の「適性」を見極めることに注力し、「適性外の条件で惨敗」→「適性条件で巻き返し」というパターンに重点を置いた予想を展開。これにより、複勝10倍を超えるような穴馬も高頻度でピックアップしている。

高回収率をたたき出す馬券のプロたちは、どのような視点で重賞レースにアプローチをしているのか。ときに冷静に、ときに大胆に直球勝負で攻める予想家たちの熱き見解は必見。 関連サイト:ウマい馬券

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