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青葉賞

  • 2006年04月28日(金) 12時50分
 アドマイヤメインは差す形でもそれなりの結果を出していたが、ここ2戦では自分でレースを作る戦法に変えて2連勝。前々走の2000m、2分00秒9は<60.3-60.6秒>の文句なしの一定ペースの逃げで、9馬身差。前走の毎日杯は<60.0-60.5秒>の同じような逃げ戦法で完勝。2分00秒5だった。

 サンデーサイレンス産駒に乗ったときの武豊騎手は、サイレンススズカなどごく一部の馬を除き、秘める可能性を引き出すためにタメることが多いが、アドマイヤメインは自分でレースを作る形がベストなのだろうか。今回も行く形だろうか。さらには結果を残したとき、ダービーではこのアドマイヤメインなのだろうか、ムーンなのか。

 アドマイヤメインが先行することによって(テーマがあるからあまりスローにしても意味がない)、レースの中身も濃くなること必至。注目のレースだろう。シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ハイアーゲームなどと互角と思える内容を示した馬は、今年の場合も当然、ダービーの有力馬になる。

 まだ3戦のキャリアだが、可能性を秘めるマツリダゴッホに期待したい。サンデー産駒が6頭もそろったが、まだ全容を現していないという意味でもこの馬が魅力No.1だろう。

 約半年ぶりの前走、最後11.6-11.5秒のラップが刻まれた上がりの競馬を、楽々と一気に抜け出してみせた。母ペイパーレインはナリタトップロードの半姉。同馬はボールドルーラー系の父を持つため、案外、単調なタイプに出る危険もあったが、前走の内容にはそういう心配は少なかった。底力を伝える好ましい影響を与えていると考えたい。アドマイヤメインを目標にできる形も、ほぼ能力が互角としたらこれは有利だ。

 ミスターシービーの血を引くマイネルアラバンサ、できれば本番でもの展望で内田博騎手を配してきたエイシンテンリュー、デキの良さが光るタマモサポートはぜひ相手に加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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