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【ローズS・セントライト記念予想】今週末は3日間開催! ダイナミックで目立つ動きを見せた馬は…?

  • 2022年09月14日(水) 18時00分

人気馬の追い切りは好走パターンに当てはまる?


 9月に入って、秋らしい気候になってきたと思いましたが、先週末あたりから日中の気温は夏へ逆戻り。朝晩は夏ほどではないにせよ、先週から栗東での調教時間が5時30分に変更となったこともあり、気温が上昇し始める7時半すぎは調教時間のちょうど中間という感じ。

 そんなこともあり、今朝14日の後半の時間帯に調教を課した馬たちは発汗が目立っていましたし、私自身もかなり発汗していましたね(笑)。少し蒸し暑かったこともありますが、この調子だと今週末のレース当日にパドックでどんな様子なのか。これはレースに大きく影響するかもしれません。

【ローズS/アートハウス】

 前走オークスは1週前追い切りがCWで古馬2勝クラスに豪快に先着する併せ馬。最終追い切りは坂路でこれまた併せ馬を追走先着しましたが、結果は7着。追い切りでの動きは申し分なかったとはいえ、現状ではまだGIでやれるだけの力はなかったということなのかもしれません。

 今回は2週前追い切り、1週前追い切りがCWで併せ馬を先着。最終追い切りはCWで単走という形でした。忘れな草賞1着時の最終追いがCWだったので、このパターンはいいと思いますし、主観的な評価をさせてもらえば、動き自体はダイナミックで非常に目立っていたと思います。

調教Gメン研究所

ダイナミックな動きで非常に目立っていたアートハウス(9月14日撮影)


【ローズS/セントカメリア】

 追い切り本数は決して多いタイプではありませんが、それにしても前走は約3ヶ月ぶりのレースで追い切り4本。それを補うかのように、最終追い切りが坂路で4F52.3秒の自己ベスト更新でしたが、その結果が2着。時計が出れば、レースでの結果も出る、そんなイメージでよいのかもしれません。

 今回は最終追い切りが坂路で4F51.4秒。また自己ベスト更新で、今回は中5週で4本の追い切り。これだけ見れば、前走以上は間違いなし、と評価したいところですが、気になるのはラストの13.3秒。動きを見たわけではないので、客観的な数字での評価しかできませんが、それだとさすがに前走の12.3秒より評価はできないということになってしまいます。

【ローズS/パーソナルハイ】

 休み明けになるだけに、1週前追い切りがCWで併せ馬を遅れていること。これは気になるはずですが、赤松賞の時も1週前にCWで併せ馬が遅れていたので、最終追い切りがしっかり動くようなら、あまり気にならないかなというのが、最終追いまでのイメージでした。

 そして、最終追い切りは坂路で4F54.2秒。4F時計は赤松賞の時よりも遅くなりましたが、4F目は12.3秒で最速ラップ。あとは映像でどんな動きかを確認したいなと思っていますが、数字だけ見た印象だと1週前の併せ遅れは気にしなくてもよいのかなと思っています。

調教Gメン研究所

休み明けが気になるパーソナルハイ(9月13日撮影)


【セントライト記念/ガイアフォース】

 デビュー戦がドウデュースの2着。その後は半年の休養を経て未勝利を勝ち上がり、前走がレコード勝ち。デビュー戦の相手が話題になっていましたが、すでに自身の能力の高さでここでも人気になりそうな勢いです。

 少しレース間隔があいた今回ではありますが、1週前追い切りは坂路でしっかりと併せ馬に先着。これはデビューから4戦すべて該当している調教パターンなので、今回も変わらず順調といったところ。しかも4F52.7秒は自己ベストを更新していますから、まだまだ進化しているといった内容。あとは初めての中山競馬場、このあたりでしょう。

【セントライト記念/マテンロウスカイ】

 前走、1勝クラスを勝ったことで、ようやく重賞へ挑戦。とはいっても、新馬勝ちした直後に、オープンの野路菊Sで3着したくらいですから、ここまで少し時間がかかりすぎたくらいの素質馬。ただ、躍進するためのネックとなっていたのが気性。だからこそマイル戦を使ったり、前走が小回りの小倉芝1800mだったのかな、という気はします。

 そんな心配がやっぱりまだあるなあと感じたのが1週前追い切り。CWで単走でしたが、やっぱり気持ちが前向きすぎて、きれいな加速ラップを踏むことができません。潜在能力は間違いなくここで通用すると思いますが、果たしてこの距離がどうかでしょう。

◆次走要注意

・9/11 2歳新馬【オープンファイア】(1人/1着)

 1000m通過が1分6秒6という超がつくスローペースを7頭立ての6番手から追走。とてもじゃないけど間に合わないだろう位置からきっちりと差し切ったあたりがディープインパクト産駒なのかもしれません。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りがラスト1F最速ラップなら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<中京芝2000m>
◎追い切り本数が標準以上の併用系統
○最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップ
○最終追い切りがトラック馬場で6F83.9秒以下をマーク

 昨年のローズSは1着が◎と坂路の○に該当。先週の1勝クラスではトラックの○が1着から3着までを独占。坂路とトラック、どちらが有利になるかはレースペースがひとつ鍵になりそうですから、これについては、各該当レースのウマい馬券内できっちり分析しようと思います。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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