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【秋華賞・府中牝馬S予想】先週は2重賞で◎が的中! 3冠阻止に燃える栗東上位組の気配は?

  • 2022年10月13日(木) 18時00分

いよいよ始動戦 ソダシが圧巻の最終追い切り!


 先週のウマい馬券はサウジアラビアRCと京都大賞典の◎が1着。いずれもうれしい的中ではありましたが、参考にしてくださった方にお役に立ったのは、前者のレースではないかと思います。買い目に3連単を入れることは稀ですが、ここはドルチェモアが勝つイメージしか湧かず、単勝と3連単1着固定。まあ、都合のよいイメージもたまには当たるものですね(笑)。

 そのドルチェモア。不動の本命になった理由は当コラムでも書いたソダシとの併せ馬。やっぱり先輩に稽古をつけてもらうって、すごく大きな意味があるんですね。ドルチェモアの最終追い切りがこちらもウマい馬券で◎を打ったエルデストサン。人気とはいえ圧勝、先輩から後輩へ、そして同僚へ、という併せ馬の効果は絶大で、それだけでもソダシがここを使う理由(在厩した理由)が分かるような気がします。

【府中牝馬S/ソダシ】

 マイルCSへ出走する前に府中牝馬Sを使うかどうかを検討するということでの今回の入厩でしたが、9月22日のCWでの追い切りを見た時点で「これはいつでもレースできますよね」ってくらいの動き。その後は坂路での追い切りが続きましたが、2歳を相手に先輩としてしっかりとした動きを見せ続けました。

 そして、最終追い切り。古馬2勝クラスが相手でしたが、一杯に追う相手が止まっているかのような併せ馬。こちらは馬なりなのに、どんどん引き離していく感じが圧巻でしたね。ラストも11.9秒。まず、間違いなく動ける状態だと思います。

【府中牝馬S/アンドヴァラナウト】

 秋華賞3着の実績を考えると、前走ヴィクトリアMの14着は距離が敗因なのか、東京が敗因なのか。この評価が今回の取捨選択に大きな影響を及ぼすことになりますが、休み明けで好走した阪神牝馬Sが1週前追い切りCW、最終追い切り坂路というパターンだったので、調教から判断するなら、これが参考になると思います。

 そういった意味での今回は1週前追い切りが坂路で最終追い切りはなし。10月10日に坂路で4F52.6秒をマークして、これを実質的な最終追いとして、全休が明けてからの追い切りはないというパターンで仕上げてきたんでしょう。牝馬で輸送があるわけで、今回に関してはこれもアリかも知れません。ただ、前記した調教パターンが好走だと認定すると、やはり今回は調教捜査官として高い評価はできません。

【秋華賞/スタニングローズ】

 2歳時の重賞ではなかなか勝ち切れないところがありましたが、こぶし賞以降のレースに関しては、本当に安定。前走に関しても少し外を回りながらも、最後まで脚が衰えることなく、きっちり捕まえたという印象。坂路オンリーの調教なのに、立ち回りも上手というイメージです。

 今回の追い切りに関しても、特別スピードが出た印象でもありませんが、それでもゴール前は11.9秒。しかも、まだまだ余力がありそうな状態でこれをマークするあたりにこの距離におけるスピードの持続力が素晴らしいと思わせてくれます。前走後も順調そのもの、それで間違いないと思います。

【秋華賞/ナミュール】

 結果論になってしまいますが、阪神JFも桜花賞もレース間隔が詰まっていた。そう考えてもよいのかも知れません。それがこの秋は秋華賞へ向けて、ぶっつけで出走するという選択になったのでしょう。だからといって、極端に追い切り本数が少ないわけではなく、順調に本数をこなしています。

 その追い切りに速い時計はありませんが、桜花賞の1週前追い切りが4F51.4秒という坂路追いだったので、そんなに速い時計は必要ないという認識なのでしょう。最終追い切りも4F54.1秒でしたが、ゴール前は11.9秒。強めに追われる程度でしっかり加速できていて、反応の良さは感じることができました。

調教Gメン研究所

最終追い切りも反応が良いナミュール(10月4日撮影)


【秋華賞/アートハウス】

 トライアルとはいえ、前走は8月中旬から栗東で追い切りを開始して、2週前追い切り、1週前追い切りがCWで併せ馬に先着。きっちり仕上げてきたなあという印象があっただけに、中3週の今回がどんな仕上げになるのか注目していました。

 中3週という、自身にとってはこれまでで一番間隔が詰まったローテーションなので、3本の追い切りはすべて単走。1週前追い切りはCWで半マイル、最終追い切りが前走と同じCWで単走、6F追いという形でした。3Fが36.6秒だった前走に対して、今回が37.5秒。手綱を抑え気味に回ってきたところが、この数字に出ていると思いますが、これがどうかでしょう。

調教Gメン研究所

これまでで一番間隔が詰まったローテーションのアートハウス(10月5日撮影)


◆次走要注意

・10/10 2歳新馬【グランヴィノス】(1人/1着)

 道中がスローだったとはいえ、上がり33.8秒で前を捕まえての勝利。2着に0.2秒差つけた勝ち方はなかなか。個人的には追い切りで動くキタサンブラック産駒はスピードがあると思っているので、今後の上の舞台でも十分に通用するだけの能力があると思います。

[メモ登録用コメント] [芝中距離]1週前追い切りがCWで併せ馬を追走して先着なら勝ち負け

◆開催おすすめの調教適性

<東京芝1800m>
◎追い切り本数が標準以上の併用系統の調教タイプ
○週末追い切りが美浦坂路で2F28秒以下で4F目最速ラップ
○最終追い切りが南Wで併せ馬を追走して同入か先着

 先週の毎日王冠は◎が3着以内を独占。レコードも出るような馬場状態ですから、併用調教であることは重要かも知れません。

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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