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【スワンS予想】今年はスプリンタータイプが集結した一戦

  • 2022年10月28日(金) 18時00分

マイルCSと結びつくレースだったが…


 マイルCSと結びつくレースだが、最近20年に範囲を広げても、2010年にエーシンフォワードがこのレース8着からマイルCSを勝っているだけ。2着、3着馬は少なくないものの、マイルCSを勝つのは、GI期で好勝負していた馬がほとんど。

 1400mベストの馬に注目したい。とくに今年の出走馬には、1400mこそベストのスプリンタータイプが多い。

 ポイントになるレースは、芝1400m【1-3-0-0】の牝馬スカイグルーヴと、同じ5歳牝馬で芝1400m【1-1-0-0】のロータスランドが、今年2月に対戦した京都牝馬S(阪神1400m)としたい。ロータスランドが2番手から抜け出して勝ち、これを好位のインで追走していたスカイグルーヴが半馬身差の2着だった。

 勝ち馬は「45秒9-33秒8」=1分19秒7。2着馬は「46秒1-33秒7」のバランスで1分19秒8だった。きわどくロータスランドが押し切った形だが、ロータスランドの56キロに対し、1番人気のスカイグルーヴは2キロ軽い54キロだった。

 あの後ともに2戦しているが、同じ5歳牝馬でもあり、当時の力関係はあまり変化していないと思われる。今回の別定重量は同じ54キロ。また、今回の組み合わせには強力な先行馬が少ないだけに、ロータスランド有利だろう。当時と同じ7番枠が当たった。

 父Point of Entryポイントオブエントリー(USA)は、北米の芝9-12FのG1を5勝している。スピードだけでないスタミナ能力が1400m巧者に通じる。

 同じ時期の阪神1400mを1分19秒9で勝っている3歳牝馬サブライムアンセム(今回は52キロ)と、スカイグルーヴが相手本線。伏兵に加えたいのは、復活気配を示しているダイアトニックと、前回はインで詰まって脚を余したトゥラヴェスーラ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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