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バーレーン競馬のハイライト インターナショナルトロフィーの開催近づく

  • 2022年11月16日(水) 12時00分

欧州各国から多彩な顔触れが参戦


 今年で4回目を迎えた総賞金60万ポンドの国際競走、G3バーレーンインターナショナルトロフィー(芝2000m)が、18日(金曜日)にサヒール競馬場で行われる。

 13日(日曜日)に設けられていたデクラレーション・ステージでは、イギリスから4頭、フランスから3頭、アイルランドから1頭、ノルウェーから1頭の、合計9頭の遠征馬に、地元バーレーン調教馬3頭を加えた12頭がエントリーを行なったが、その後、イギリス調教馬のアルフレイラ(牡3)、バーレーン調教馬のリティゲイター(牡5)の2頭が出走取り消しを表明。10頭立てとなっている。

 実は、取り消した1頭のアルフレイラは、直前イギリスで2つの重賞を含む3連勝だった馬で、ブックメーカーの前売りでも1番人気に支持されていた馬だった。この馬の取り消しは、非常に残念である。

 そうなると、レースは4頭出しで臨むゴドルフィン勢による争いとなりそうだ。

 中でも代表格と目されているのが、フランス調教馬のマニークール(セン7)だ。生産したのもゴドルフィンで、G1ガーデンシティS(芝9F)勝ち馬インディファイヴハンドレッドの8番仔となるのがマニークールである。

 アンドレ・ファーブル厩舎から2歳秋にデビューしたが、使い込めない体質の弱さがあり、4歳夏に去勢。ようやく本格化したのが6歳になってからで、シーズン初戦となったシャンティイの条件戦(AW1900m)で白星を挙げると、続いて出走したメイダンのG1ドバイワールドC(d2000m)で、いきなり3着に好走。

 ヨーロッパに戻った後も、G3ラクープ賞(芝2000m)2着、G2ドラール賞(芝1950m)2着の成績を残した後、G3パース賞(芝1600m)を制し、6歳秋にして重賞初制覇を果たした。今年春は、G1サウジC(d1800m)10着、G1ドバイワールドC(d2000m)10着と大敗が続いたが、その後立て直しが図られ、6カ月半ぶりの出走となったシャンティイの条件戦(AW1900m)を3馬身差で制しての参戦となっている。

 これに続く存在が、イギリス調教馬のロイヤルフリート(セン4)である。

 同馬もまたゴドルフィンによる自家生産馬で、G3リューレイ賞(芝1600m)勝ち馬ジベリーナの3番仔となる。チャーリー・アップルビー厩舎から2歳秋にデビュー。3歳秋までに5戦4勝の成績を残したものの、3歳シーズン終了後に去勢をされてセン馬となっている。今年春のドバイ開催では、G2アルラシディヤ(芝1800m)2着、G2シングスピールS(芝1800m)2着後、G3ドバイミレニアムS(芝2000m)を制し、重賞初制覇を飾った。

 7カ月の休養をはさみ、9月21日にグッドウッドで行われたLRファウンデーションS(芝9F197y)で勝利を収めると、続くニューマーケットのG3ダーレーS(芝9F)が3着、前走同じくニューマーケットで行われたLRジェームスシーモアS(芝10F)2着と、好走を続けている。

 ゴドルフィンの3番手が、同じくイギリス調教馬のドバイフューチャー(セン6、父ドバウィ)だ。

 同馬もまたゴドルフィンによる自家生産馬で、G3オーキッドS(芝12F)勝ち馬アンジャズの2番仔となる。サイード・ビン・スルール厩舎から、3歳7月にデビュー。4歳2月に重賞初挑戦となったドバイ開催のG3ナドアルシバトロフィー(芝2810m)で2着に好走。5歳春のドバイ開催では、G2ドバイシティーオブゴールド(芝2410m)で2着となっている。さらに6歳春のドバイ開催では、LRドバイレーシングクラブクラシック(芝2410m)に優勝。

 今年のロイヤルアスコットでは、LRウォルファートンS(芝9F212y)制覇を果した。その後は重賞を2戦し、G2ヨークS(芝10F56y)3着、G3レガシーC(芝11F)3着の成績を残している。

 ゴドルフィン勢の一角を崩す可能性があるとすれば、筆頭候補はアイルランドから遠征してきたインシニュエンド(牝5、父グレンニーグルス)になろうか。ウイリー・マクリーリー厩舎から、3歳秋にデビュー。4歳春にネースのG3ブルーウインドS(芝10F)を制し、重賞初挑戦初制覇。続いて挑んだカラのG1プリティポリーS(芝10F)でも、4着に健闘している。

 同馬は続いて出走したカラのG2キルボーイエステートS(芝9F)も制し、2度目の重賞制覇を果している。今季の同馬はここまで5戦して未勝利に終わっているが、3着に健闘したブリティッシュ・チャンピオンズ・デイのG1ブリティッシュチャンピオンズ・フィリーズ&メアズ(芝11F211y)で3着に入ったのを含めて、4つの重賞で入着を果している。どちらかと言えば、力の要る馬場を得意としている馬で、サヒールの馬場が合うかどうかがカギとなりそうだ。

 バーレーンインターナショナルトロフィーは、この後、16日(水曜日)に枠順が確定することになっている。

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1959年(昭和34年)東京に生まれ。父親が競馬ファンで、週末の午後は必ず茶の間のテレビが競馬中継を映す家庭で育つ。1982年(昭和57年)大学を卒業しテレビ東京に入社。営業局勤務を経てスポーツ局に異動し競馬中継の製作に携わり、1988年(昭和63年)テレビ東京を退社。その後イギリスにて海外競馬に学ぶ日々を過ごし、同年、日本国外の競馬関連業務を行う有限会社「リージェント」を設立。同時期にテレビ・新聞などで解説を始め現在に至る。

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