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【フィリーズレビュー予想】フィリーズレビューはディープ系種牡馬の新生にも注目

  • 2023年03月10日(金) 19時00分
今週末はフィリーズレビュー!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

中距離指向の伸びが輝く近年の阪神芝1400m


 先週土曜の中山7レースは3連単が102万馬券。8人気で1着のハチメンロッピ・13人気で2着のビルカールは「亀AI」の推奨馬(「亀AI」とは亀谷競馬サロンメンバーで共有しているAI予測モデル)。メンバーからの的中報告も相次ぎました。

 競馬を機械で分析させる試みは20年以上続けていますが、ここ数年の機械の性能向上、エンジニアの才能には目を見張るものがあります。

 とはいえ、今も昔も競馬の機械学習は「過去データから最適な期待値を出す」根本的な仕組みは変わりません。現状公開している「亀AI」も過去データの成績が優秀なファクターの中から、今後も優秀な成績になりそうなファクターを最適化する仕組みは同じ。それよりも、我々はもうひとつ先の景色を夢見ています。「機械では読めない過去データ」を抽象化して機械に学習させられると思うのです。 

 たとえば、産駒のデビュー前からコラムなどで「パイロの産駒はおいしい」と予想していました。(それを見てくれていたパイロの関係者。そしてダートの馬券ファンには大変喜んでもらえました)

 今となっては、機械でもパイロの素晴らしさは学習できますが(それでも統計上サンプルが少なすぎると言う人もいますが(苦笑))、デビュー前にパイロを優秀な種牡馬と定義して機械に学習させたら、機械はどんな買い目を推奨してくれるのかには興味があります。

 今年の3歳世代でいえば、グレーターロンドンは機械が優秀だと判定できる前から(今のサンプル数ではまだ判定できない機械も多いですが)素晴らしい種牡馬だと予想していました。

 グレーターロンドン産駒デビュー直後には、この種牡馬の素晴らしさを知ってもらいたいとYoutube「亀谷敬正の競馬血統辞典」でも推奨。

 現在JRAでの産駒の単勝回収率は178%。複勝回収率は87%。芝の1-5人気の人気馬も単勝回収率144%。複勝回収率122%。産駒の馬券期待値が高いのは、過去の戦歴や調教よりも想像以上に強い馬が多いから。馬券よりも、もっと大きい収穫を得たのは種株や産駒をお得に買われた方々かもしれませんね。

 そして我々は先に書いたように、グレーターロンドンのように産駒がゼロの種牡馬を狙う根拠や理屈を、機械に学習させることもできるのではないか? と夢見ています。ここでは話題が逸れ過ぎる&字数が足りなすぎるので別の機会に書きたいと思いますが、血統構成と現役時代の戦歴を分析させて、機械で新種牡馬の傾向を出す方法は追求したいものです。

 さて、フィリーズレビューの舞台は阪神芝1400m。ここ数年の同コースは、中距離指向の伸びが発揮しやすいレースが増えています。よって、中距離の「伸び」は世界最高レベルの種牡馬ディープインパクトを父系に持つ馬の成績も優秀。

 昨年の当レースも2着ナムラクレア、3着アネゴハダが父ディープ系。一昨年も11番人気3着のミニーアイルが父ディープ系です。

 トラベログの父はディープ系で注目のグレーターロンドン。母フィリスの3代母はフィディラ。同牝系の産駒にアグネスワールド。ヒシアケボノ。ブロードストリート。

 アグネスワールドはイギリスのジュライCを勝ち、芝1200mの日本レコードも出した名スプリンター。ヒシアケボノもスプリンターズS勝ち馬。ブロードストリートは秋華賞2着。オークスでも4着。

 スプリント寄りの流れに強い牝系にディープ系の伸びを強化された配合。フィリーズレビュー向きの配合。今後のレースはもちろんのこと、繁殖牝馬としても期待しています。

 イティネラートルもディープ系のキズナ。キズナ産駒が400mで割れない非根幹距離重賞に強いことと、牝馬の産駒の芝1600以下重賞の実績はすでに証明済み。イティネラートルの血統実績は機械でもわかるほど優れています。

 母父はハイシャパラル。当レースを2年前に勝ったシゲルピンクルビーも同母父。ハイシャパラルの父はモンジューと同じサドラーズウェルズ。パンサラッサやタイトルホルダーも母父系にサドラーズウェルズを持つ馬。適性は日本向きではないですが、スケールは強化する血統。だからこそ母父に入って名馬を続々と出しています。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正のフィリーズレビューの予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

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