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【相談者:小崎綾也騎手・武藤雅騎手】「一体どうしたらいいのでしょうか?」後輩ふたりが善臣先輩に求める実践的アドバイス

  • 2023年05月22日(月) 18時01分
 
soudanyaku

▲(左)小崎綾也騎手、(右)武藤雅騎手


JRAが誇る最年長ジョッキーで、日本騎手クラブの“相談役”を務める柴田善臣騎手。ファンからも競馬関係者からも信頼の厚い善臣騎手が“相談役”として、皆様のお悩みや質問に、自らの体験談を織り交ぜながら答えていくリレーコラムです。

今回は、栗東から小崎綾也騎手(デビュー10年目)が、美浦から武藤雅騎手(デビュー7年目)がそれぞれ登場します。ご自身にとって善臣騎手は騎手の大先輩であると同時に、それぞれのお父さん(小崎憲調教師、武藤善則調教師)も長らくトレセンに勤務しており、善臣騎手とは親子二代での関係性。

そんなおふたりが、自身の現在の状況を踏まえつつ、これからも長くジョッキーを続けていくための実践的なアドバイスを、相談役に求めます!

(取材・構成=大恵陽子〈栗東分〉、netkeiba編集部〈美浦分〉)

小崎騎手「現役を長く続けるためにやっておいた方がいいことは?」


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▲小崎綾也騎手からの相談(撮影:大恵陽子)


──小崎綾也騎手は2017年オーストラリアへの長期遠征を皮切りに、以降も積極的に海外へ勉強に行っています。

小崎 一歩踏み出して海外を見てみることによって、自分の中で視野が広がります。経験は一番大切な財産だと思うので、自分のためにはなっていると思います。ただ、日本で結果を出すことが何よりなので、海外での経験をもっと繋げないといけないと思っています。

──海外経験組の若手では坂井瑠星騎手が存在感を放っていますが、この世代で先陣を切って海外へ渡っていたのが小崎騎手。それだけにもどかしさも抱えそうです。

小崎 はい、ありますね。成績は全然満足していないので、もっと貪欲に頑張っていきたいです。

──最近ではオープン2勝を挙げるニューモニュメントとのコンビが印象的です。重賞の舞台でも戦っていますが、モチベーションの変化はどうですか?

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▲JpnI川崎記念にも挑戦し3着(撮影:高橋正和)


小崎 ニューモニュメントは最後の脚力がすごくいい馬です。古馬になってそれを開花できたのも、若い時からのジョッキーがいろいろ考えて乗ってきてくれたおかげだと思います。

 僕なんて昨年初めてレースで乗ったばかりですけど、こうして大きいレースに出させてもらうのはジョッキーとしてすごく嬉しいことです。その舞台でもっと依頼をもらえるように、より技術を磨いていきたいです。

──さて、このコーナーの主である柴田善臣騎手とのエピソードがあれば聞きたいのですが、接点はありますか?

小崎 うーん、本当にない気がします。善臣さんは競馬学校1期生ですよね?僕は30期生で、父(小崎憲調教師)よりも年上の方です。

──小崎騎手が28歳、父・小崎調教師が52歳だと……そうか、そうなるんですね。

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▲先述のニューモニュメントは、父・小崎憲調教師(左)の管理馬(撮影:下野雄規)


小崎 そう思うと、ものすごいですよね。ぜひ聞きたいことがあります! 現役を長く続けるために、若い頃からやっておいた方がいいことは何ですか?

 また、

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1966年7月30日、青森県生まれ。元調教師の柴田政見、柴田政人、元騎手の柴田利秋が叔父にいる競馬一家。1985年にデビュー。同期は須貝尚介、武藤善則、石橋守ら。JRA騎手としては初となる黄綬褒章を受賞。1993年、ヤマニンゼファーで安田記念を勝利しGI初制覇。2005年から2010年まで日本騎手クラブの会長を務め、退任とともに相談役に就任。勝つごとにJRAにおける最年長勝利記録が更新されていくレジェンド。

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