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【函館2歳S予想】テスコボーイ系の血が特注 昨年もバクシンオーの孫がワンツー

  • 2023年07月09日(日) 18時00分
 最初のJRA2歳重賞だけに、22年ブトンドール(4人気1着)、20年リンゴアメ(10人気1着)、18年ラブミーファイン(7人気2着)、17年ウインジェルベーラ(12人気2着)と、仕上がりの早い牝馬がよく穴をあける。21年も穴ではなかったが牝馬のワンツーだった。ブトンドール(ビッグアーサー)、ナムラリコリス(トウショウボーイ)、ビアンフェ(サクラバクシンオー)、クリダーム(サクラバクシンオー)、ラブミーファイン(トウショウボーイ)、グランデ(サクラユタカオー)、カルリーノ(ショウナンカンプ)と、最近はテスコボーイ系の血を引く馬がよく好走し穴にもなる。取り上げた5頭ではビアンフェとブランボヌールの妹ロータスワンドが母父サクラバクシンオー。(解説:望田潤)


スカイキャンバス
 アポロアリーナやアポロオラクルの甥で、母アポロフィオリーナはJRA3勝(全て芝1200)。牝祖アサクサスケールはクイーンS勝ち馬。母父スニッツェルは豪州で大成功したデインヒル系。父ファインニードルはスプリンターズSと高松宮記念に勝った短距離王。母母父もウォーニングだから、パワーと粘りの短距離血統でまとめた配合といえる。洋芝向きの血統だし、1000mを逃げ切ったがスピードより粘着力に長けるタイプ。1200でもしぶとさをみせる。
距離◎ スピード○ 底力○ コース◎

ゼルトザーム
 おなじみのバラ一族で、ローズキングダムの甥でスタニングローズのイトコにあたる。母母ローズバドは重賞2勝でエリザベス女王杯や秋華賞で2着。父ヘニーヒューズはモーニン、アジアエクスプレス、ワイドファラオなどを輩出するダートの名種牡馬。ヘニーヒューズ×キングカメハメハはアドマイヤルプスやエクロジャイトなどと同じ。いかにも大箱1400ダートに向いたヘニーヒューズ産駒というイメージで、芝となると馬場が渋った際には一考したいが…。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

バスターコール
 ドミナートゥスの全弟でボールライトニングの甥。母デグラーティアは小倉2歳S勝ち馬で、近親にニシノラッシュなど。2歳早期から短距離でスピードを発揮する一族だ。ルーラーシップ×フジキセキはウラヌスチャームやワールドウインズなどと同じだが、本馬も母方のスピードが強く芝1400の新馬戦をうなりながらHペースで押し切った。力まず走れれば1400がベスト距離に思えるが、あの気性なら1200への短縮もOKだろう。渋った馬場は巧そう。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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