比較が難しい中での注目馬は
昨年まで芝1200mだったが、今年はダート1700mのハンデ戦。福島のダート1700mに良績を残す馬は非常に少なく、比較の対象になるのは7月1日の鶴ヶ城S(同じ福島ダート1700m)に出走していたカズプレスト、レッドラパルマのレース内容。
重馬場で1分43秒7(レコード1分43秒1と0秒6差)の勝ち時計になり、カズプレストが0秒2差2着。レッドラパルマが0秒8差の4着だった。
カズプレストはその時、初のダート1700mだった。公営で2勝してJRAに戻り、これでダート通算【4-2-0-1】。2番手追走から逃げた勝ち馬に離されかけたが、直線は追いすがって0秒2差、ゴール前は差を詰めた印象があった。負担重量は定量の58から57キロになる。今度はコースも距離も2度目。当然人気になるが、530キロ前後の巨漢馬。快時計の決着より、良馬場が予測される今回のパワー勝負のほうが合うと思える。
父カレンブラックヒル(その父ダイワメジャー)は、ダイワメジャー(22歳)産駒の中で珍しく1800mの重賞を制した馬として期待されているが、母方がダート向きの一族とあって、現在はダート戦限定の総合種牡馬ランキングで、父ダイワメジャーとほぼ同じランキング20位前後に位置している。もちろん芝も大丈夫だが、どちらかといえばダート戦のほうが合う印象がある。代表産駒の1頭オヌシナニモノ(6歳)は、JRAのダート4勝(福島のダート1150mを3勝)のあと、現在は公営の金沢に転じている。ここまで当地では無敗。5戦5勝のエース格に育っている。
血統背景は異なるが、オグリキャップの稲葉牧場の生産馬。ここを突破しオープン馬となれば、注目度は一気に上がるだろう。粘り強さをフルに生かしたい。メンアットワーク、レッドラパルマ、キャリックアリードが相手本線。