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【TUF杯予想】良馬場ならパワー勝負となる一戦

  • 2023年07月21日(金) 18時00分

比較が難しい中での注目馬は


 昨年まで芝1200mだったが、今年はダート1700mのハンデ戦。福島のダート1700mに良績を残す馬は非常に少なく、比較の対象になるのは7月1日の鶴ヶ城S(同じ福島ダート1700m)に出走していたカズプレスト、レッドラパルマのレース内容。

 重馬場で1分43秒7(レコード1分43秒1と0秒6差)の勝ち時計になり、カズプレストが0秒2差2着。レッドラパルマが0秒8差の4着だった。

 カズプレストはその時、初のダート1700mだった。公営で2勝してJRAに戻り、これでダート通算【4-2-0-1】。2番手追走から逃げた勝ち馬に離されかけたが、直線は追いすがって0秒2差、ゴール前は差を詰めた印象があった。負担重量は定量の58から57キロになる。今度はコースも距離も2度目。当然人気になるが、530キロ前後の巨漢馬。快時計の決着より、良馬場が予測される今回のパワー勝負のほうが合うと思える。

 父カレンブラックヒル(その父ダイワメジャー)は、ダイワメジャー(22歳)産駒の中で珍しく1800mの重賞を制した馬として期待されているが、母方がダート向きの一族とあって、現在はダート戦限定の総合種牡馬ランキングで、父ダイワメジャーとほぼ同じランキング20位前後に位置している。もちろん芝も大丈夫だが、どちらかといえばダート戦のほうが合う印象がある。代表産駒の1頭オヌシナニモノ(6歳)は、JRAのダート4勝(福島のダート1150mを3勝)のあと、現在は公営の金沢に転じている。ここまで当地では無敗。5戦5勝のエース格に育っている。

 血統背景は異なるが、オグリキャップの稲葉牧場の生産馬。ここを突破しオープン馬となれば、注目度は一気に上がるだろう。粘り強さをフルに生かしたい。メンアットワーク、レッドラパルマ、キャリックアリードが相手本線。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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