バブルガムフェロー(父サンデーサイレンス)には、少し年齢の離れた兄がいて、そのキャンディストライプス(父ブラッシンググルーム)という種牡馬は、南米の名馬を何頭も送っていることで知られる。芝でもダートでも活躍する馬が多い。
今春のドバイのUAEダービーで、フラムドパシオンと接戦の4着だったインヴァソール(父キャンディストライプス)は、南米ウルグアイの三冠馬(5戦5勝)で、そのあとドバイに購入された馬だった。
92年生まれの牝馬ディファレントは、アルゼンチンで6戦5勝のあとアメリカに移籍してG1を2つも勝ち、96年のBCディスタフで1番人気(3着)になっている。キャンディストライプスの代表産駒の1頭だ。
そのディファレントの弟になるのがアルファフォーレス。ディファレントの大活躍により、その母ディフェレンテが輸入されたため、こちらは日本産馬になったのである。
これまでのところ、大活躍した半姉のディファレントにはだいぶ見劣るが、6歳の今年、遅まきながらパワーアップしている。
昨年の春に1600万に出世してから、東京ダート2100mには5回遠征し、2、3、3、5、1着とまず崩れない。5着は休み明けで本調子を欠いた時だった。本格化する前の昨年のこの時期、1600万下の格下馬としてこのレースに挑戦。2分10秒5で3着の星もある。
前走の東海Sでは今回も対戦するハードクリスタルに完敗だったが、相手が1kg増の58kgになるのに対し、こちらは1kg減の56kg。
先行馬が止まりそうもない締まったダートの時計勝負になるのも、先行して粘るアルファフォーレスに有利。強気に乗りそうなボス騎手にも合っているだろう。相手にサイレントディールも加えたい。