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【マイルCS予想】4年ぶりに京都で行われるマイル王決定戦 19年18年とプリンスリーギフトが連勝

  • 2023年11月12日(日) 18時00分
 4年ぶりに京都で行われる秋のマイル王決定戦。京都で行われた直近3年(17〜19年)の結果を振り返ってみると、連続開催の7週目で馬場が荒れてくるからか、いずれも勝ち時計が1分33秒台で、春の安田記念と比べると時計がかかっている。ペルシアンナイトが毎年馬券に絡んでいるが(19年3着、18年2着、17年1着)、ピュアマイラーというよりは1800タイプで、芝1600で勝ち時計が1分33秒0より速いと[0-0-0-5]、遅いと[3-1-2-2]とマイル戦では時計がかかったときに好走した。今年もこんなタイプが間に合う時計になるのかがまずポイントか。19年インディチャンプ(父ステイゴールド)、18年ステルヴィオ(母母母父トウショウボーイ)と、プリンスリーギフトの血を引く馬が勝っているのは京都外回りらしい。(解説:望田潤)

イルーシヴパンサー
 ダイレクトキャッチやステラロッサの甥で、キタノインパクトのイトコで、母イルーシヴキャットはJRA2勝。母母レッドキャットはジェニーワイリーS(米G3・芝8.5F)3着。母母父ストームキャットのマイラーっぽさが強く、2歳時から素質の片りんは見せていたが、ハーツクライ産駒らしく古馬になって本格化しマイル重賞を2勝。戦績どおり大箱向きで時計がかかれば面白いが、ナスペリオン的ストライドで差すハーツクライだからベストコースは東京だろう。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

エエヤン
 プレイアンドリアルやカイトゲニーの下で、リーサルウェポンなども近親。牝祖ケイティーズの子孫にはエフフォーリア、ヒシアマゾン、アドマイヤムーンなど活躍馬多数。父シルバーステートはセイウンハーデス、ウォーターナビレラ、カルロヴェローチェなどを出して人気種牡馬に。かかり気味に先行して押し切ったニュージーランドTは強い内容だった。ただシルバーステート産駒は概して機動力に富むロベルト的な脚質で、外回りより内回りの成績が断然良い。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○

エルトンバローズ
 ドグマやカバーガールの下で、グランプリゴールドの甥でダノンプログラマーのイトコ。母母ニュースヴァリューはJRA6勝のオープン馬。さかのぼるとアドマイヤベガやハープスターなど活躍馬が多数出る牝系だ。父ディープブリランテはダービー馬でモズベッロやラプタスなどの父。ディープとシアトルソングだから斬れ味のある配合だが、母父がブライアンズタイムでパワーと機動力も兼備し、戦績どおり弱点が少ない馬だ。血統的にもマイラーではないが…。
距離○ スピード○ 底力○ コース○

ジャスティンカフェ
 メイクザビートの半兄で、母カジノブギはJRA1勝。母母ギミーシェルターはJRA5勝でアネモネS2着。3代母オークツリーはガレオンの全姉でペインテドブラックの母。牝祖シャダイアイバーはオークス馬で子孫にエアジハードやプレシャスカフェなどが出る。エピファネイア×ワークフォースでサドラーズウェルズ4×4。血統も馬体も中距離だからマイルより1800がベター。昨年は不利がなければもっとやれたが、あれぐらいのペースなら追走できるし反応できる。
距離○ スピード○ 底力◎ コース○

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競馬ライター。血統評論家。育成牧場従業員を経て競馬通信社編集部に在籍、そこで笠雄二郎著「日本サラブレッド配合史」の影響を強く受ける。サイト「血統屋」「競馬道ONLINE」月刊誌「サラブレ」「ECLIPSE」などで血統に関するコラムや予想を執筆中。共著「パーフェクト種牡馬辞典2018-2019」も好評発売中で、馬主・生産者の配合アドバイザーも務める。ブログ「血は水よりも濃し」http://blog.goo.ne.jp/nas-quillo

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