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【独占取材】JRA初の女性調教師 前川恭子助手が切り開く道(前編)──「実家には手作り馬場」“馬漬け”だった学生時代

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  • 2023年12月14日(木) 18時01分
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▲JRA初の女性調教師・前川恭子現調教助手(撮影:大恵陽子)


ついにJRA初の女性調教師が誕生します。栗東・坂口智康厩舎に在籍する前川恭子調教助手が調教師試験に合格し、来年1月からは調教師に転身。近年、女性騎手の活躍が話題を集めていましたが、女性の厩舎スタッフも着実に増えていて、関係者の間では「近い将来」とも囁かれていました。

第1号となる前川“調教師”は、産休を経て調教助手に復帰し、仕事と育児を両立するワーママでもありました。調教師を目指すきっかけとなった重賞馬の存在とイギリスでかけられた言葉、そして「女性従業員が入ってきてくれたら嬉しい」と話す理由とは。前後編に分けてたっぷりお届けします。

(取材・構成:大恵陽子)

馬好きが高じて家の裏に「プライベート馬場を作ろう」


──調教師試験合格、おめでとうございます。馬との関わりから教えてください。

前川 ありがとうございます。千葉県出身で実家の近所には牧場がたくさんあって、日本軽種馬協会の下総種馬場もありました。小学校からの帰り道には種付けに行く繁殖牝馬が通った時に落としたのか、よくボロが落ちていましたし、仔馬が放牧されているのを見ながら下校していました。乗馬クラブも多い土地柄で、母の知り合いが乗馬クラブを当時していたので、小学5年生の終わりから寝藁上げを手伝って馬に乗せてもらっていました。

──千葉県はかつて宮内庁下総御料牧場があるなど馬産地でもありましたから、その名残なんですね。

前川 その乗馬クラブで出会った気の合う方々と「プライベート馬場を作ろう」となって、家の裏にみんなで手作りしたんです。

──えっ! 玄関開けたらスグに馬場、ということですか?

前川 はい。そうすれば馬を飼うのにエサ代などの実費しかかからないので、私に乗馬を教えてくださっていた1級建築士さんが中心となって厩舎や馬場を建てました。今は馬は1頭のみでその建築士さんが続けているだけなのですが、6つの馬房と馬場馬術ができる広さの馬場とサンシャインパドックがあります。そんなことができるくらい田舎だったんです。

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▲実家裏の馬場で乗る前川恭子調教助手、当時大学4回生(提供:前川恭子調教助手)


──子供の頃から馬が身近な環境で育ったんですね。高校で馬場馬術をされて、筑波大学に進学後も馬術部に入部されたとか?

前川 それまで馬漬けの生活だったので、最初は大学生らしい生活をしようと馬術部には入らなかったのですが、「やっぱり馬だな」と思って2年生から入りました。でも、競馬のことはあまり知らなかったんです。

──では競馬との出会いは?

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