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【若駒S予想】クラシック路線ではきわめて重要なリステッド戦

  • 2024年01月19日(金) 18時00分

渋馬場を平気でこなさないとクラシックでは通用しない


 京都2000mの「若駒S」は重賞ではなく、9レースのリステッドレースだが、クラシック路線ではきわめて重要な一戦。2005年ディープインパクト、2016年マカヒキ、1991年トウカイテイオー、2009年アンライバルド、1990年ハクタイセイが勝った出世レースだ。

 今年は、サンライズジパング(ホープフルS3着)、ミカエルパシャ(東京スポーツ杯2歳S5着)、ブエナオンダ(新馬1着)、ストーンズ(新馬1着)など注目馬がそろい、例年以上の好カードになる可能性がある。中でも期待したい新星はブエナオンダ(父リオンディーズ)。同じ京都2000mの新馬戦は後半3ハロン「11秒9-11秒6-11秒3」の上がり勝負だったが、エンジンがかかると楽に4馬身も抜け出す楽勝だった。

 シーザリオ産駒の父リオンディーズは3兄弟種牡馬の中で、半兄エピファネイアには種牡馬成績で見劣るが、ブエナオンダの魅力はその牝系にある。5代母Quillクイル(USA)は、いまも後世に大きな影響力を与えつづける怪物マルゼンスキーの祖母にあたる。

 再鍛錬して仕上げた今週の追い切りでは、4歳ショウナンバシット(21日のAJCC出走)を追いかけ、最後はこちらの方が余力を残して併入した。同厩舎のショウナンバシット(父シルバーステート)も同じファミリーで、5代母がクイルになる。

 追っての鋭さが最大の長所なので、雨の影響がありそうな馬場は心配だが、少々の渋馬場など平気でこなすくらいのパワーを発揮しないとクラシックでは通用しない。若駒S組はここを勝ってホップの段階、次走がステップになる。相手は前出の3頭に、渋馬場で浮上するメイショウタバル(父ゴールドシップ)を加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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