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◎○のワイドで「46万」払戻し! 二桁人気の2頭がワンツーフィニッシュ (まぐ)

  • 2024年02月18日(日) 18時00分
予想の頭脳

10番人気と13番人気がワンツーフィニッシュ!



『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちが、自身の高配当馬券を元に的中を振り返る「予想の頭脳」。今回取りあげるのは、今年の年間収支でプラス推移を継続中の「まぐ」氏。波乱となった一戦を、どのようなアプローチで攻略したのか……。本人自ら綴っていただきました!


対象レース:2024年1月20日(土)中山8R 4歳以上1勝クラス

 競馬予想家のまぐと申します。

 私は「予想をご覧いただく皆様が今後の予想にも活かせるように」という願いを込めて、見解にも力を入れています。

 本コラムでは、見解では伝え切れなかった部分を補って解説していきます。

「余力ラップについて」

今回は「余力ラップ」という予想理論で取れた馬券なので、簡単に説明いたします。

 余力ラップとは、後半ラップを重視して馬の「余力」を読み取る馬券術のこと。設定した基準ラップをクリアしていれば、余力があると見なしています。

 その特徴は主に2点。

1:余力がある故に、1Fまでの距離延長をこなしやすい(例:2着コレクテイニア)
2:余力がある故に、ペースアップしても対応しやすい(例:1着ジャックパール)

 高い瞬発力や持続力がなければ、出せない基準に設定してあります。そのため、基準をクリアできる馬は「強い馬」です。実際、上級クラスほど基準をクリアした馬が増える傾向にあります。

 私は勝ち馬だけでなく僅差負けの馬まで全てチェックしています。

「敗因明確な馬は追いかける」

 1度基準をクリアしている馬はすぐには見限りません。1着ジャックパール、2着コレクテイニアともに余力ラップ戦で好走歴のある実力馬ですが、近走は理由ある敗戦を繰り返していました。

 1着ジャックパールは3走前・中山ダート1800m戦の後半4Fが49.7秒の余力ラップ戦になりました。0.4秒差の僅差負けを高く評価してチェックしていた馬になります。前々走の敗因は出遅れ、前走の敗因は勝ち馬に早めに被せられる展開になったことです。

 2着コレクテイニアの5走前・東京ダート1600m戦は、後半4F・後半2F・後半1F全ての基準をクリアした余力ラップ戦。本馬はタイム差なしの2着でした。特に、終いを11.8秒程度でまとめたのは、まだ脚を残していた証拠(目視で個別ラップを大まかに計算しています)。そのため、距離延長にも対応しやすいのです。前々走は不調だったとしか思えない惨敗。前走で復調気配が伺えたので、今回は買えると判断した訳です。

 2頭とも2走前は4番人気だったにもかかわらず、見限られるのが早すぎました。「余力ラップ」では「力ある馬」を狙いますが、=「人気馬」を意味する訳ではありません。今回のような「数戦で見限られた馬の巻き返し」は「余力ラップ」の穴パターンになっています。

「枠順・展開・買い目」

「余力ラップ」では今走の枠順や展開を加味することで、頭数を絞りつつ、精度を高めることができます。

 今回の中山ダート1800mは外枠が恵まれやすいコース。14番枠ジャックパールは、逃げるにしても外の番手に控えるにしても、戦略の幅が広がる好枠だということで加点する形に。12番枠コレクテイニアも、外からマクリ気味に進出しやすい点を評価しました。

 展開は今回、読みづらかったことが幸いしました。

 差し馬コレクテイニア、先行馬ジャックパールの2頭から購入しても高配当を確保できるオッズになっていましたが、展開予想に迷いが生じたからこそ、ワイドフォーメーションという買い目を構築できたのです。どちらかが来てくれれば問題ないと考えていただけに、2頭が両立してくれたのは僥倖だったとはいえ、余力ラップの実力は証明できたでしょう。

 馬連を買わなかった理由は、ワイドのみの的中だった時に配当が安くなることを危惧したからです。もう少し売れると想像していたのです。結果的に、1点2000円に配分したワイドを1500円に減らしたとしても十分な高配当を確保できるオッズに留まりました。

 馬連とワイドを1:3の割合で購入するのが私の基本なだけに少し後悔していますが、競馬は幸運・不運が巡り巡って実力が出るギャンブルです。幸運もあったので、結果はイーブンだったと前向きに捉えています。

「最後に:馬券スタイル」

 私は買い目を絞り、馬連・ワイドを中心に購入するスタイルを選んでいます。

 三連複や三連単はどうしても運の占める割合が高くなりがちです。なるべく今走で強い馬だけを買いたいと考えた結果、現在のスタイルに落ち着きました。

 現状、このスタンスで結果を出せているのは「余力ラップ」が能力を測るのに有効な理論だからだと考えています。

 本コラムが少しでも読者様の参考になってくれれば、幸いです。今度、より磨きをかけた予想・見解を提供できるよう、精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(まぐ)


今回解説の予想結果はこちら


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なぜあの馬に印を打てたのか。会心の勝利を収めたプロ予想家が、自身の的中を元にレースを振り返る予想力向上コラム。 関連サイト:ウマい馬券

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