対象レース：2024年3月16日(土)中京11R ファルコンS

　2019年10月から活動させていただいております、キノピーです。今回は2024年3月16日に行われたGIIIファルコンSについて振り返ります。

1.メンバーの印象について
　3月に行われる1400m戦ということで、今後NHKマイルCを視野に入れる馬や短距離路線に向かう馬、様々な選択肢を見据える馬が揃って第一印象はどの馬が来てもおかしくないな、と思うメンバーでした。

2.予想のプロセス
　混戦のメンバーだったので、まず考えたのはレース展開です。1200mから参戦する馬が複数頭いて、自ずと速い流れになるだろうという結論に。

　そこで、速い脚が使える馬の中でダノンマッキンリーを本命にした訳ですが、その理由として、今回と同距離で内容が良かった秋明菊賞を評価したからです。

　予想の見解では「出遅れながらも優秀な時計で余力十分の差し切り」と書いていましたが、具体的には、この時マークした1分20秒7の勝ち時計は同コースの2歳戦歴代3位タイの好タイムで、時計のかかる馬場だったことを考慮すれば、実質トップと言っても過言ではなく、重賞でも十分に通用するポテンシャルがあると見ていました(その後のGI朝日杯FSでも本命)。

　ただ、折り合い面に課題がある馬で、そこが不安なところでしたが、以下の2点から問題ないと判断しました。

・前述したようにハイペース想定で折り合いがつけやすい
・初騎乗の北村友一ジョッキーが調教から跨がってしっかりコンタクトを取っていたこと

　中間から実際にレースに騎乗するジョッキーが跨がって良い動きを見せていたので、これは心強い材料でした。

　これで本命は決まったので、あとは買い方です。前述したとおり、ダノンマッキンリーの場合は折り合いさえつけば勝てると思いましたし、ダメなら負け、いわゆるピン・パータイプかなと考えましたので、買うならアタマ固定の馬券でした。

　基本的に3連単を買うので相手の取捨選択が重要になる訳ですが、展開の次に注目したのはコースの傾向です。中京コースに関しては、キレイな馬場の時はイン・前が有利な場合が多く、このファルコンSに関しても、過去10年の脚質傾向だと逃げ先行馬が[4-6-3-35]で複勝率27％、差し追い込み馬が[6-4-7-101]で複勝率14％と前に行った馬が残りやすい、という傾向がありました。

3.レース結果
　予想どおり、1200mでも先行できるスピードがあるオーキッドロマンスが前半3F33秒8の緩みのないペースを刻み、最後脚が鈍ったところを本命馬ダノンマッキンリーが差し切るという結果に。

　ハイペースとまではいきませんでしたが、ある程度ペースが流れていたことで、懸念していた折り合いもスムーズでしたし、力さえ出し切れば重賞でも十分に通用する力を示しました。

　また、上がり3Fだけでも上がり2位のシュトラウスと0.5秒差と着差以上に強い内容でしたし、この後も楽しみな馬です。

　肝心の馬券の方もしっかり的中させることができ、コースの傾向どおり、2着に入ったオーキッドロマンスに関しては前で勝負する馬なので相手に入れやすかったですし、3着のソンシは実力はもちろん、先行脚質の馬だったので必ず相手にと思っていたので結果が伴って良かったです。

4.今後の注目馬について
　勝ち馬ダノンマッキンリーですが、次走出走予定のNHKマイルCでも、折り合いさえスムーズなら十分通用すると見ています。2歳マイルGIの朝日杯FSでは、折り合い欠いて道中力んで力を発揮できていませんし、決して力負けではありません。

　あとは2番人気に支持されながら5着に敗れたロジリオンです。最内枠が仇となり、中団で包まれて直線も進路が開かず、まともに追えないままゴールを迎えてしまい不完全燃焼の内容に終わりました。手応えは良かっただけにスムーズだったらもっとやれたはずなので、次走出走予定のNHKマイルCで巻き返しに期待したいところです。

　以上、ファルコンSの総括でした。最後までお読みいただきありがとうございます。

　個人的になかなか結果が伴わず苦しい時期が長く続いていますが、少しでもみなさまのお役に立てるよう、日々精進してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。



今回解説の予想結果はこちら。