スマートフォン版へ

盛り上がるサマーシリーズ

  • 2006年07月12日(水) 23時50分
 新しく生まれたサマーシリーズ。スプリント、2000とそれぞれの第一戦が終わって、次のステップに進みます。メイショウカイドウの坂口正大調教師は、このシリーズを目指してきたと語っていました。七夕賞を59kgのハンデを克服しての勝利、24年前にサーペンプリンスがこの59kgを背負って2着に入ったことはあっても、この斤量で勝ったのは初めて。さすが小倉三冠馬と呼ばれるだけのことはあります。武豊騎手は、頭が下がりますと述べていましたが、見る側の立場にすれば、彼のプレイに心地よいものを感じました。多少荒れた馬場で、しかもこの重ハンデ。逃げるコンゴウリキシオーの3番手の内につけ、少し厳しい流れをしのいで、直線では企ったように馬場の中央に出して、実に堂々たる勝利。久しぶりに快感を覚えました。

 競馬は、強い馬が強い勝ち方をするのが魅力のひとつで、七夕賞は、多くのものが満足できたレースだったと思います。

 57.5kgを背負ったコンゴウリキシオーとグラスボンバーが2、3着したことで、もしかしたら七夕賞のイメージが今後変わるのではないか、そんな気がします。サマーシリーズの誕生は、多くのローカル得意馬が目標とするところとなり、メンバーに厚味が加わることになりました。

メイショウカイドウの次は、中2週で小倉記念。これを勝てばポイントが20点、2着でも15点となり、シリーズ2戦以上、1勝以上でポイント13点以上というシリーズの条件は満たすことになり、はっきり主役と位置づけてもいいことになります。北海道の2戦の行方を見ながら、とにかく楽しめます。

 もうひとつのスプリントは、函館スプリントを最低人気ビーナスラインが勝ったことで、やや混沌気味。アイビスサマーダッシュが終わっても、まだどうなるか見当がつかない状況です。それぞれのチャンピオンを目指し、サマーシリーズは盛り上がりそうです。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング