昨05年の豊栄特別はハンデ戦だったこともあるが、勝ったフェミニンガールから9着のギミーシェルターまで、わずか0.1秒差。ほとんど一団で入線している。ハンデ戦の妙というより、前後半が[47.8-45.7秒]の超スローで、1000m通過は59.3秒だった。あまりに楽な流れだったため、最後までみんなが競り合う形の大接戦にもつれ込んでいる。
新潟に移った当初の典型的なパターンで、福島と比べればコースが広く、大きく映るうえ、たしかに直線は長いが、かなりカーブはきつい。決して広いコースでないのに、スローの流れが多くなる。早め早めにスパートできる馬か、逃げ=先行型が狙いだろう。
3歳サイレントプライドから入りたい。ダートではあまり行きっぷりが良くないが、それでも前走のユニコーンSはしぶとく伸びて4着。ジャパンダートダービーを2着したバンブーエールをハナ差かわしている。持ち味フルに発揮は芝。これまで芝の1600mは2戦して1、1着。スーッと先行して抜け出している。最初のころは粘るだけだったが、キャリアを積むごとに追っても伸びるようになってきた。スローな流れが予測されると同時に、ここは強力な先行型不在。すんなり先行馬ペースに乗り、二の脚を使って粘り込めそうだ。
同じ3歳のフェラーリファイブ、総合力に勝るオリエントチャームが強敵だが、コースが合いそうな伏兵サクセスドマーニはぜひ相手に加えておきたい。
函館の道新スポーツ杯は、久しぶりの芝とあって信頼性は乏しいが、本来は芝の方が合いそうなサイボーグが狙える。新馬勝ちは札幌の芝1000mで58秒3。浅いキャリアで挑戦した3歳6月のファルコンSは、もまれて差す形をとって(このときは伸び一歩だったが)、11着とはいえ差は1.0秒だけ。慣れれば追っての味も出そうにみえた。休み明けを圧勝して目下のデキは文句なし。このクラスでも秘める素質はむしろ一枚上だろう。