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日本競馬が迎えた新たな時代

  • 2006年08月02日(水) 23時50分
 ハーツクライの健闘は、日本の競馬を大いにアピールすることになりました。そして、ディープインパクトへの期待をさらに大きくし、ニューマーケットの次はロンシャンと、益々凱旋門賞が待ち遠しく感じられます。

 キングジョージを前年の凱旋門賞馬ハリケーンランが勝ち、2着がドバイワールドCを優勝したエレクトロキューショニスト。これと接戦を演じたハーツクライが、確実に世界レベルだということは、誰の目にもはっきりしました。

 惜敗した橋口弘次郎調教師はレース直後、アウェーだからこの結果だったが、ジャパンCだったら絶対に負けないと、ジャパンCを何回も口にしていました。残念ながらハリケーンランは、凱旋門賞を最大の目標に、巧くいけばBCターフを最後のレースと決めているようです。また、エレクトロキューショニストの秋は、BCクラシックで、ジャパンCへの遠征はなさそうですが、ならばと、ハーツクライは、もう一度キングジョージをと言われてます。どうしても、世界の強豪を倒したいという強い思い。かつて、こんなことはありませんでした。

 こうした状況から、ディープインパクトが凱旋門賞で好結果を残してくれることが、全ての思いをかなえる力になるということになりました。

 かつて、ここまで大きな期待を背負った馬はありません。日本の競馬が、確実に新しい時代を迎えたということでしょう。

 欧州の3大レースのひとつで、こんなに口惜しい思いをしたことはなく、それだけ、世界が手の届くところにあるということの証明です。そしてもうひとつ、凱旋門賞で好結果が出れば、その先にあるジャパンCで、ハーツクライとディープインパクトが顔を合わせ、この東京競馬場への注目が大きくなるということになります。是非、世界の目を釘づけにする大一番になってほしいものです。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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