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凱旋門賞に感じた大きな課題

  • 2006年10月04日(水) 23時50分
 どれだけディープインパクトの報道があったことか。ロンシャンが、これほど近くなったことはありませんでした。

 外国を知るには、日本からの遠征馬がいることが一番で、それが強豪であればあるほど効果があります。

 凱旋門賞の結果をどう分析するか、その先には、フランスの競馬、ヨーロッパの競馬をどうつかんでいくかの究極のテーマに辿り着かねばなりません。

 馬場の違い、レース運びの違いは知られていることですが、要は、それにどう対応できるかではあっても、今回のディープインパクト3着の結果には、ヨーロッパの伝統の壁を感じさせられました。

 オリビエ・ペリエ騎手は、これがフランスの競馬なんだと語っていました。

 武豊騎手にすれば、ライバル視されたハリケーンラン、シロッコを完封できたところに、現地でも評価の低かった3歳馬に来られたので、複雑な思いだったでしょう。斤量の有利な3歳馬、前哨戦の中でも本番にもっとも近いというニエル賞の勝ち馬。この10年で8頭も勝っている3歳馬の優勝という、凱旋門賞がどんなレースなのか、これを勝つには、並大抵のことではないという、大きな課題をまたしても突きつけられたのでした。

 世界の代名詞として長い間ホースマンの憧れだった凱旋門賞が、日本競馬史上最強と言われるディープインパクトの挑戦によってより身近なものになりました。

 たった一頭の強豪の挑戦では負担が重く、できれば3歳の上り馬を含めた複数の遠征をしてこそ、対等な勝負になるということでしょう。それに、伝統の壁を打破するには、数多くの交流がなされねばならず、日本にも数多くの外国馬が参戦する雰囲気づくりが必要でしょう。そして、人も。競馬先進国としてのヨーロッパの誇りこそ、今は大きな壁になっているように思えてなりません。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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