ハンデ戦のOP特別らしく、いかにもというメンバーの対戦になった。なんと、上積みが期待できたり、秘める可能性が一気に開花しそうな「4歳馬」が1頭もいない。
ベテランに相当する7歳以上馬が、過半数の10頭をも占めている。そして、ハンデ戦とはいえ、全馬が前走より斤量減か、もしくは同斤量。難しい答えが出ること必至だろう。
中で、まだ能力減なし。やっと復調してきた5歳ダンスインザモアを中心視する。
ダービーのあと、のど鳴りの手術をした馬。もう約1年半も未勝利だが、こと1600mに限れば着順ほど中身は悪くない。3歳秋、手術明けの富士Sが1分33.3秒。そして昨年4歳春のダービー卿CTが1分32秒8。秋の富士Sが1分33秒8。スランプが続くとはいえ、ベストに近いのが1600mを示している。
そして前走のキャピタルSは1分35秒3にとどまったものの、前半1000m通過60.0秒という超スロー。この馬自身は、勝ったエアシェイディと差のない上がり33.7秒の末脚で大外から差を詰めていた。あまり良績のない東京コースで0.3秒差なら上々だろう。
もともとポン駆けはOK。多少なりとも時計がかかる可能性の大きいこの時期の中山コース向き。久しぶりのチャンスだ。上積みがあまり期待できないメンバーの中、まだキャリア通算16戦の5歳のこの馬。まだ上昇の可能性は残されている。
昨春のダービー卿CTで、ダンスインザモアに0.1秒先着。1分32秒7の記録をもつキングストレイルも同じ5歳馬。休み明けだが過去の2勝はともにポン駆け。こちらも明らかなマイラータイプだけに、逆転の一番手はキングストレイル。他馬と接触後だけにそう過信できないが、前々走の好内容が光るマヤノグレイシー。タフなルーベンスメモリーも連穴に加えたい。