スマートフォン版へ

サンライズS

  • 2007年01月19日(金) 18時52分
 1000万を勝つとたちまち1600万に昇級する体系になった現在、この1600万クラスの馬があふれている。距離ベストの一戦や狙いの一戦に出走するのは簡単ではなく、ここも最初は42頭もの登録馬がいた。上下大きく差のついたハンデ戦、波乱必至だろう。

 関西馬クリノワールドを狙う。この馬、これまでの連対8回はすべて右回りの芝1200mだから、除外などはあったが、今回はベストの条件。昨年のこのレースは、57.5kgのハンデでハナ差の2着だった。

 そのあと良績はないが、58kgのハンデや、1400m、左回りなどがあって、体調絶好で右回り1200mに出走した例が少ないから、別に衰えたわけではない。この中間は、サンライズバッカス、ヴィータローザなどを併せて入念に乗り、特に今週は絶好だった。

 昨年のこのレースは1分08秒8の決着。雪のあとでちょっと時計がかかっていた。この馬、1分07秒6でOP好走や、1分07秒8で1600万特別快勝の量もあるが、どちらかというと全体に少し時計のかかるコンディション向き。これまでの全5勝を、夏ではなく、11月〜3月までの間に記録している。ここはおそらく1分08秒台の決着、パワーを備えるクリノワールドに理想の芝だろう。

 6歳になったが、半姉のテンシノキセキは牝馬ながら本格化したのは5歳になってからのことで、スピード系でも早熟だったり底力のないファミリーの出身ではない。父スピニングワールド(その父ヌレイエフ)は、欧州で活躍したように、パワーを誇るスピード系。しぶとい粘り腰に期待する。

 上昇中の4歳馬アドマイヤカリブが本線だが、ツボにはまればのレオニダス、昨年が0.2秒差5着のダイワフォーチュンなど、人気薄の伏兵にも手をのばしたい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング